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土浦日大中等が「謎解き入試」を今年も実施、柔軟な発想力やチームワークを評価

土浦日本大学中等教育学校が、単願・併願の入試方式として「謎解き入試」を実施

土浦日本大学中等教育学校は、単願・併願の入試方式として「謎解き入試」を今年も実施すると2025年9月10日に発表した。

この入試は、松丸亮吾氏が代表を務める謎解きクリエイター集団「RIDDLER」が制作を手がけ、学力では測れない柔軟な発想力やチームでの協力性を評価する目的で企画された。2024年度に初めて導入され、受験生からは「緊張せず楽しめた」「問題を解きながら、みんなで協力し合ったりするのが楽しかった」といった声が寄せられている。

試験は、ひらめきを必要とする「個人パート」と、チームで課題に取り組む「協力パート」の2部構成。個人パートでは、隠された法則やパターンを見つけ出す謎解き問題に挑戦する。制限時間内にできるだけ多くの問題を解くことが求められ、柔軟な発想力や論理的思考力が試される内容だ。

謎解き入試の個人パートでは、ひらめきが必要な謎解き問題に挑戦

協力パートでは、複数人でチームを組んで課題解決に取り組む。仲間とアイデアを出し合い、必要な情報を相手にわかりやすく伝え、相手の状況を想像しながら解決策を導くための解釈・表現力が求められる。

協力パートでは、複数人でチームを組んで課題解決に挑戦

評価基準は、RIDDLERが提唱する地頭力の5要素「SPECC」に基づいており、個人パートはSwitch(多角的思考力)・Program(論理的思考力)・Create(発想力)を主に評価。協力パートでは、Energy(試行錯誤力)・Communicate(解釈・表現力)を主に評価する。また、受験生がどれだけ試行錯誤を重ねながら考え続けられるか、考えることそのものを楽しめるかを評価するという。

RIDDLERが提唱する、地頭力の5要素「SPECC」

同校では、教科の枠を越えて多角的に考える力や、主体的に学びを実践する力を重視。双方向の学びを重視する「ICAP入試」など、独自の入試制度を以前から導入しているのが特徴だ。各教科の連関を重視したカリキュラムやリサーチ学習、海外研修も含めて、生徒の主体性や創造性を育む環境づくりを進めている。

海外研修の様子

2025年度の謎解き入試は、出願期間が10月8日(水)までで、試験日は10月12日(日)を予定しており、今年からは併願受験も可能になった。入試の詳細や出願方法については、謎解き入試要項のWebページを確認されたい。