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大田区立西六郷小が発想用紙「マスオ」を導入、子供の創造力で防災力向上を目指す
2025年9月10日 12:20
発想法株式会社は、同社が開発した発想用紙「マスオ」について、大田区立西六郷小学校(東京都)が本格導入を開始し、地域の防災力向上をテーマにした授業に活用している実践事例を2025年9月9日に発表した。
マスオは、サイズがA4変型(297mm×203.2mm)で、約500ページ分が蛇腹状に1枚でつながっており、自由に書き込むことができる発想支援用の用紙である。小学生でも直感的に使いやすく、アイデアを自然に広げたり深めたりすることができる点が特徴だ。現在はAmazonで一般販売されている。
西六郷小学校では、大田区教育委員会が主導する独自カリキュラム「おおたの未来づくり」に基づき、5年生が地域の防災力向上を目的にアイデアを出し合う授業を行っている。10月に予定されている防災訓練(社会実装)に向けて、子供たちが発想を展開する手段としてマスオを導入した。
担任の上田教諭は「今は大人が予想もしないアイデアが必要。そのためには子供たちからの発想が不可欠。子供一人ひとりが持つ考えを引き出し『全部可視化』につながるマスオを大いに活用したい」と語っている。
副校長の西村先生は「自分のアイデアに対して、ほかの人から意見をもらった後に、自分で考えを深める際にも活用できる。マスオは場として広いため、直感的に“1つだけ書いて終了”ができない。だから、子供でも自分の意見を、自然と展開し、深めていける」とコメントした。
マスオを使用した児童からは、「マスオがあるなら、作文でも発想でも、たくさんやりたい!」「アイデア出し、かかってこいや!」「僕はマスオと結婚します!」といった声が挙がり、熱意のこもった意見が目立った。
マスオは絵や単語でアイデアを可視化できるため、読み書きが苦手な児童も自由に考えを書き込みやすく、自信を付ける第一歩として導入が進んでいるという。
●マスオ ダイジェスト集