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中高生が生成AIで未来の新聞を製作 パナソニックと朝日新聞社、江戸川区が共同イベントを開催

パナソニック株式会社と株式会社朝日新聞社は、江戸川区と共同で進める「未来空想新聞2042」の特別企画として、未来の遊び場を考える編集会議を開催

パナソニック株式会社と株式会社朝日新聞社、江戸川区は中高生を対象に「未来空想新聞2042」特別企画の編集会議を2025年10月29日に開催した。編集会議では、中高生が生成AIを活用して未来の新聞づくりを体験している。

同イベントは、中高生が未来について自由に空想して語り合う機会を提供することを目的に企画したもの。会議には江戸川区の中学生4人と高校生2人が参加し、区内の子供たちから集まった121件の「未来の見出し」の中から、5つを選定。パナソニックと朝日新聞社の編集者のサポートのもと、生成AIを使って記事の本文や画像を作成した。

見出しのテーマは、「17年後、どんな『あそび場』があれば、江戸川区のくらしが楽しくなるだろう」。参加した中高生からは「公園で遊んでいると“うるさい”と言われてしまうので、『子どもが全力で体を動かせる』という見出しを選んだ」「夏はすべり台などが熱くなり、子供が公園にいないので、『夏でもやけどしない遊具』があるとうれしい」などの意見が出された。

子供たちから寄せられた「未来の新聞の見出し」を読み込む参加者
紙面のレイアウト方法を学ぶ

参加者たちは、独自の「未来空想新聞ジェネレーター(生成AI)」を利用し、選定した5つの見出しに合った空想記事を作成。AIの操作に戸惑いながらも、編集者と協力して記事を完成させた。中学生からは、「自分の考えた案が採用されていて、うれしかった。またやりたい!」「新聞はたくさんの時間を使って作られているんだなと感じた」といった感想が寄せられている。

生成AIを利用して記事の作成に取り組む参加者

中高生が製作した新聞は、「未来空想新聞2042江戸川区版」として江戸川区内の共育プラザや図書館、区役所などで11月9日に掲出・配布された。

掲載された空想の見出し
・【AR技術でリアルタイム観察】生物の生態系を学べる「自然動物園」が完成
・新施設「エターナルパーク」四季を永遠に楽しめるあそび場が登場!
・宇宙と江戸川区をつなぐエレベーター建設
・年齢を気にせず、いろんな人の幸せであふれる「夢のあそび場」
・みんなで音楽にふれあえる、ミュージックスタジオ
11月9日に掲出・配布された「未来空想新聞2042江戸川区版」