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島根県松江市の玉湯学園、電子黒板「ミライタッチ」の導入で授業がスムーズかつ立体的に

さつき株式会社が、島根県松江市立義務教育学校 玉湯学園に導入した電子黒板「ミライタッチ」に関し、ICT教育環境の構築・整備における実証実験の中間報告を公開

さつき株式会社は、島根県松江市の松江市立義務教育学校 玉湯学園におけるICT教育環境の実証実験について、2025年5月8日に中間報告を公開した。

文部科学省が推進するGIGAスクール構想において、地域間のICT整備の格差が課題とされている中、玉湯学園は島根県の「リーディングDXスクール」に指定され、先進的な取り組みを実施している。同校では、ICT教育環境の構築・整備が進んでいない課題があったという。

さつきは、株式会社日本HPの協力のもと、ChromeOS Flexを搭載した「ミライタッチ+日本HP 特別パッケージ」とインジェクションプリンター「HP Smart Tank 7305」、USBビデオバー「Poly Studio USB」を同校に導入した。

玉湯学園に導入した電子黒板と周辺機器

ミライタッチの導入効果として、授業の内容をわかりやすく児童に伝えることができ、授業がスムーズになったことが教員から報告された。ミライタッチに自分のIDとパスワードを入力して、クラウド上にある資料を簡単に表示できるため、資料や端末を持ち運ばずに授業を進められる点が評価されている。

ミライタッチからクラウド上の資料を参照できるため、授業がスムーズに

特に、HP Smart Tank 7305でプレゼンテーション用の資料を印刷したり、Poly Studioを使って授業の様子を録画・共有したりすることで、児童の関心度を高める立体的な授業が行えるようになったという。

授業における児童生徒の関心度が向上

また、ミライタッチとPoly Studioを会議室に設置し、教員間のWeb会議にも使用。島根県は東西に長いため、教員同士が集まる機会を設けるのが難しかったが、Web会議の浸透でコミュニケーションの問題が大幅に改善された。

今回の実証実験は2年生と3年生という低学年のクラスで実施。教員が得た学びとして、「教室の中にさまざまなものがある」というだけで、教室が魅力的な空間になるという発見があったという。今後は、児童生徒がICT機器を利用することを想定し、「児童生徒がICT機器を使うアイデア」に耳を傾けたいとしている。

ミライタッチは、使う人(健常者、障がい者、老若男女、ITが苦手な人)を限定せず、誰にとっても使いやすい「インクルーシブ電子黒板」をコンセプトとして設計されている。「書く」「消す」「映す」を簡単に操作できるため、ICT機器に不慣れな教員にも扱いやすい。

現在も同校における実証実験は継続中であり、さつきは実証実験の結果を反映しながら、今後もより良いICT教育環境の構築を目指す方針だ。