「AIプレゼン先生」が高校生のスキルを評価、プレゼン甲子園にフィードバック機能を提供

TANREN株式会社のAIフィードバックシステムが「第5回 全国高校生プレゼン甲子園」に採用

TANREN株式会社は、同社のAIフィードバックシステムが「第5回 全国高校生プレゼン甲子園」に採用されたことを発表した。同大会の主催は、一般社団法人プレゼンテーション協会、共催は福井県教育委員会で、昨年に続く採用となる。

「全国高校生プレゼン甲子園」は、高校生の論理的思考力や表現力、創造力を育成することを目的とした全国大会である。前回は755チームが参加し、今年は1000校以上のエントリーを目指しているが、プレゼンテーションの参加者に対し、質の高い均一なフィードバックを提供することが課題となっている。

これに対し、TANRENは昨年度からパフォーマンス評価における知見とAI技術を応用したシステムを提供。今年度はさらに機能を強化した形で継続採用に至った。

今回提供するAIフィードバックシステムは、「TANREN Ver.8」というシステムに搭載されているAI分析・フィードバック機能を大会用に最適化しており、参加者がアップロードしたプレゼン動画を分析。構成・話し方・メッセージの伝わりやすさなどの観点から、客観的かつ具体的なフィードバックを自動生成する。

「AIプレゼン先生」がプレゼンテーション内容に対してフィードバックする、レビューや総評のイメージ

参加者は「AIプレゼン先生」のフィードバックをもとに、最大3回まで動画を再提出できる仕組みで、試行錯誤を通じたスキル習得サイクルを実現できる。また、同システムはクラウドベースで設計されているため、全国どこからでも利用可能で、運営の負担を軽減しながら均質な評価を実現するという。

TANRENは、今回の取り組みをAIが個々の学習やパフォーマンス向上を支援する「AIエージェント」活用の重要な一歩と捉えており、さらに高度な分析能力や対話的なコーチングが可能なAIエージェントの開発を進める方針だ。