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小中学校向け英語学習ツール「TypeGO」が5月にリニューアル、AI採点で添削を効率化
2025年4月8日 17:00
株式会社Swellは、2025年5月上旬に英語学習支援ツール「TypeGO(タイプゴー)」の大幅リニューアルを行うと発表した。同ツールは、現在までに全国34都道府県・91校が導入し、累計1万人以上の小中学生が活用している。
TypeGOは、小学生や中学生が日常的に英語学習を行えるタイピング型教材であり、単語習得からライティングまでを全てタイピングで学習することで、スペルや文法を正確に記憶する力を鍛える。児童生徒が主体的に学習に取り組めるよう、ゲーム感覚で楽しめる設計となっているのが特徴だ。
1回約1分で完結するアクティビティ型教材のため、英語の授業中や朝の活動時間、情報・総合の授業中、休み時間、宿題などに活用でき、児童生徒が短時間で集中して取り組むことを可能とした。また、児童生徒用と教員用の成績ダッシュボードで学習進ちょくを把握できる。
今回のリニューアルでは、教科書準拠の内容から独自教材に切り替え、学習者の自主性を育む設計とするほか、AI採点によって英作文添削の効率化を図る。さらに、ICTに不慣れな教員でも扱いやすいゲーミフィケーションの要素を追加。教員の校務負担を軽減しつつ、児童生徒の主体的な学びを支援する仕組みを充実させる。
TypeGOの開発は、株式会社Swellの代表取締役で元英語教員の青波美智氏が現場経験から得た課題意識に基づいている。
青波氏は、日本国内の学校や学習塾などでの英語指導に加え、米国での英語教育や国連女性機関での業務に従事してきた。特に、英語学習を単なる知識習得ではなく「表現の訓練」と位置付け、子供たちが自らの考えを英語で伝える力を自然と育めるように設計しているという。
今後は、学習ログの分析による教育効果の可視化や、自治体・教育委員会単位での導入支援体制の強化、持続可能な導入の仕組みづくりを進めていく予定だ。