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「専用デスク」と「リビングテーブル」で学習時間に約2倍の差、イトーキ調査

株式会社イトーキが、家庭内の学習環境が学習意欲や習慣に与える影響についての調査結果を公表

株式会社イトーキは、2月9日の「学習机の日」に合わせ、小学生や中学生の子供を持つ親945人を対象に、家庭学習環境が学習意欲や習慣に与える影響について調査を実施した。その結果、専用デスクを使用する子供は、リビングテーブルを使用する子供に比べ、1日1時間以上学習する割合が約2倍に上ることが明らかとなった。

「学校での勉強を除き、お子様は1日あたりどのくらいの時間学習されていますか」という質問では、小学校低学年で専用デスクを利用する子供の53.2%が「1時間以上学習している」と回答。リビングテーブル利用者(28.1%)の約2倍の結果となった。小学校高学年でも、専用デスク利用者の55.8%が「1時間以上学習」と回答した一方、リビングテーブル利用者は29.2%と、同様の傾向が見られる。

学校以外での1日の学習時間について(塾も含む)

また、「お子様の学習意欲についてどのように感じていますか」という質問に対し、小学校低学年で専用デスクを利用して学習している子供のうち、68.2%が「学習意欲がある(とてもある+ややある)」と回答した。

子供の学習意欲について

一方で、リビングテーブルを利用して学習している子供の場合は44.8%にとどまっている。なお、「とてもある」と回答した割合は、専用デスク利用者が24.7%で、リビングテーブル利用者(8.3%)の約3倍の結果となっている。

さらに、「お子様は片付けが得意だと感じますか」という質問では、小学校低学年で専用デスクを利用して学習する子供の48.7%が「片付けが得意(非常にそう思う+ややそう思う)」と回答した。一方、リビングテーブルを利用して学習する子供の場合は、28.9%にとどまった。

子供の片付けについて

特に「非常にそう思う」と回答した割合では、専用デスク利用者が12.3%で、リビングテーブル利用者(5.8%)の2倍以上の結果となったことから、収納が備わっている学習机の利用により、片付けが習慣化していると同社は分析している。

なお、「お子様は1カ月当たり何冊くらいの本(電子書籍含む)を読みますか」という質問に対し、専用デスクを利用して学習する小学校低学年の72.1%が「2冊以上読む」と回答している。一方、リビングテーブルを利用して学習する低学年では、55.1%となった。

マンガや雑誌を除き、1カ月に読む本の冊数について

専用デスクを利用する小学校低学年では10人に1人以上(11.0%)が「8冊以上読む」と回答。専用デスクを利用する子供の方が、読書習慣が身に付いている傾向が伺えるという。

株式会社イトーキ Web事業統括部 統括部長 石原 学氏

株式会社イトーキ Web事業統括部 統括部長の石原 学氏は、学習机などの専用デスクを利用している子供の方が学習意欲が高く、1日の学習時間も長い結果となったことから、「どのような学習環境であっても、工夫次第で効果的な学びを実現することは可能だが、早期から適切な学習環境を整えることで、子供たちの学びに対する姿勢や能力の向上につながると考えられる」とコメントしている。

イトーキは、一般社団法人日本記念日協会に対して「2月9日」を「学習机の日」として申請している。由来は、「机(つくえ)」の単語にちなんだ「2(ツ)」と「9(ク)」の語呂合わせによるもので、新年度に向けて新たな生活準備を始めるタイミングであることも決め手となっているという。

2月9日は「学習机の日」

<調査概要>
対象:全国の小学生および中学生の子供を持つ親
調査期間:2024年12月
調査方法:インターネット調査
サンプル数:945
主体:株式会社イトーキ