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ECC国際外語専門学校の山口学園、福島県と連携協定を締結して人材育成や情報発信を推進

連携協定を締結した学校法人山口学園の酒元英二理事長(左)と福島県の内堀雅雄知事(右)

 ECC国際外語専門学校などの専門学校や高校などを運営する学校法人山口学園は、福島県と連携協定を締結し、福島県の復興に関心を持つ人材の育成や福島県の状況を伝える講義への協力、復興や福島県の魅力に関する情報発信、風評払拭などについて連携する。

 山口学園からの協力内容としては、東日本大震災や福島県の復興に関心を持つ人材を育成するほか、県産品を取り扱うマルシェなどの実施時に売り上げの一部を寄付すること、関西圏のイベント出展を通じた「ふくしまの今と魅力」の発信など。

 福島県側からは、福島県の状況などを伝える講義への協力や、「ふくしまの今」に関する情報提供、ポスターやノベルティーなど情報発信に活用可能なPR資材の貸与・提供が行われる。

 9月4日に福島県庁で行われた締結式では、内堀雅雄知事が、震災と原発事故直後にECC国際外語専門学校ホテルコースの学生から「何かできることはないか」という問い合わせがあったことからチャリティイベント「カフェ・ラポール」などを実施した経緯を説明。山口学園の酒元英二理事長も「困った人を助けること」は、学園理念の1つだとして、復興に向けた活動を続けるとした。

 これまで13年間に渡って毎年開催したチャリティイベント「カフェ・ラポール」の売り上げ(815万4701円・1万1549名来店)は、全額福島県に寄付しているが、この取り組みは2023年に終了。今後は、2024年度新設の選択授業「つなぐ福島」の受講生を中心に、新たなイベントを企画しているという。

ECC国際外語専門学校 グローバルビジネスコース 張 晏寧氏

 ECC国際外語専門学校に在籍する張 晏寧氏は、地震が多い台湾出身であることから福島に関心を持ち、自分の目で見てみたいとの思いから同授業に参加した。

 その結果、企業や地元住民が協力して前向きに復興に取り組む姿に感動したという。張氏は、福島の多面的な姿を知ることができたとし、SNSを通じて福島の魅力を発信したいと語っている。