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ECC、文科省の英語教育強化事業に2年連続採択
2025年6月13日 08:30
株式会社ECCは、文部科学省の「小・中・高等学校を通じた英語教育強化事業(AIの活用による英語教育強化事業)」に採択されたと発表した。ECCは、学習支援アプリ「ECC Study Assist」をモデル校の英語教育に活用。これによって得た知見を学校間で共有して多角的な視点から効果的なAIの活用方法の検証を行う。なお、ECCが同事業に採択されるのは2年連続となる。
ECC Study Assistは、AIを相手に実践的な英会話練習ができるアプリ。自由に会話ができるだけでなく、学習用として単語・構文学習機能、定型表現が学べるパターン会話練習機能を搭載し、英会話の下地となる基礎的な単語や表現を学習。ネイティブスピーカーの発音と比較して判定する発音評価機能もある。
また、自由会話のなかでも、学年・学期ごとの達成目標に準じたトピックに対して、AIがトピックに適した返答や質問を行いながら会話を誘導、目標に到達できるように支援する。2024年度の文科省における事業では、AIとの会話の実践で発話量の増加や英語を話すことへの自信の醸成を促す効果が見られたという。
文科省の同事業では、英語力は向上しているものの「話すこと」や「書くこと」のほか、地域間格差や教員の英語力・指導力、英語を使う機会の少なさなどを課題としており、AIの活用で課題を克服して英語教育を強化する狙いがある。
具体的には、AIを英語の授業などで活用するモデル校を指定。モデル校の教員率先してAI活用を実践する「AI英語活用リーダー」として、AIを活用した英語教育の普及を図る。特に「話すこと」を中心とした英語での発信力を強化し、AI活用による個別最適化学習の検証、小中高と公立私立の垣根を超えたAI活用のノウハウの共有に取り組んでいく。
事業は4月28日から開始しており、各校では授業でアプリ利用を開始。5月から6月にかけてAIによるインタービューテストで英語力測定を行っている。今後、6月から7月と10月から11月にかけて公開授業を実施し、12月には再びAIによるインタビューテストで英語力を測定する。事業の終了は2026年1月31日。
モデル校は全国で12校で、小学校が5校、中学校は4校、高校が3校。参加校の一覧は以下の通り。
[小学校]
学校法人宝仙学園 宝仙学園小学校(東京都中野区)
学校法人洗足学園 洗足学園小学校(川崎市)
学校法人西軽井沢学園 さやか星小学校(長野県佐久市)
学校法人賢明学院 賢明学院小学校(堺市)
学校法人近畿大学 近畿大学附属小学校(奈良市)
[中学校]
学校法人東京成徳学園 東京成徳大学中学校(東京都北区)
伊丹市立笹原中学校(兵庫県伊丹市)
熊本市立託麻中学校(熊本市)
熊本市立龍田中学校(熊本市)
[高校]
学校法人東京成徳学園 東京成徳大学高等学校(東京都北区)
学校法人立命館 立命館守山高等学校(滋賀県守山市)
学校法人近畿大学 近畿大学附属高等学校(大阪府東大阪市)
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