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岡山大学、小学生に科学の楽しさを伝える実験教室を実施
大学院生の「技術補佐員」が出前実験に従事
2024年8月12日 06:30
国立大学法人岡山大学は、高度な専門知識と知識を有する技術職員を組織化した全学組織「総合技術部」が「令和6年度山南公民館夏休みきっずくらぶ」に出展したことを発表した。
同教室は、7月26日に岡山市立山南公民館で開催。子供たちは、ビーズやおはじき、クリップなどを入れてオリジナルの万華鏡を作る「ペットボトルでつくるキラキラ万華鏡」を体験した。
「入浴剤を作ろう」というテーマでは、子供たちが好きな形や色の素材や香りを選び、オリジナルの入浴剤作りにチャレンジした。
「スライムで遊ぼう」のテーマでは、通常のスライムに加え、夏にピッタリの「冷え冷えスライム」も作成し、子供たちはひんやりしたスライムの感触を楽しんだ。
実験教室に参加した小学生は抽選で選ばれた19人で、「万華鏡のビーズをこだわって作った」「スライムが一番好き」「入浴剤の型に入れるところが難しかった」「全部楽しかった」など、思い思いの感想を終わりの会で発表した。
実験教室には、小中一貫の義務教育学校「山南学園」高等部のボランティアと岡山大学のテクニカルリサーチャー(技術補佐員)が参加し、会場の準備や子供たちのサポートを行った。テクニカルリサーチャーは、同大学独自の取り組みで、大学院生が技術業務や教育支援業務のほか、出前実験などの地域貢献活動に従事する。
同教室に参加した職員からは、「体験を通じて感じたワクワクや疑問が、科学に興味を持つきっかけになってくれればと思う」という感想が寄せられた。テクニカルリサーチャーは、「化学変化に対する驚きやきれいに作成できてよろこんでいる姿が印象的。子供たちが科学分野に興味を持ち、学校での学習意欲の向上につながるとうれしい」とコメントしている。
同大学の総合技術部は、同学工学部と協力して地域イベントなどに出展し、地域貢献と科学啓発活動を行っている。今後も、子供たちが楽しく科学に触れられる活動を継続して実施するという。