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テスラの高校向け探究学習の授業プランを、クラスイズで提供開始

クルマだけでなくクリーンエネルギーのエコシステムなどを学ぶ探究プログラム

 株式会社BatonLinkは、運営する授業プラン紹介サイトの「クラスイズ」において、テスラモーターズジャパン合同会社の探究学習の授業プランを募集する。テスラのエコシステムを知って自分たちのエコシステムを考えるなどの内容となる。実施は合計3校。

 授業では、テスラの担当者が学校を訪れて「テスラが目指す未来」「技術革新・持続可能なエネルギー戦略」「テスラエコシステムとビジネスモデル」について講演する。テスラからミッションを与える授業プランも用意され、生徒がチームになってミッションに挑む。最後の発表はテスラが講評を行って優れたアイデアや取り組みには特別賞を授与するという。

テスラの中国・上海にある工場

 さらに、任意のプログラムとして、テスラの理念や技術について学んだあとは、テスラの電気自動車の試乗体験や急速充電設備、太陽光パネル、蓄電池の実際の体験や見学を実施、テスラの製品や技術について、実践的な理解を深めることもできるという。

 詳細な授業プランは3つで、各プラン限定1校で実施する。

 1つめはミッション型探究で、テスラミッション『世界の最先端がここに。テスラのエコシステムがつくる持続可能な未来』として、前半をテスラのエコシステムを学び、後半はテスラからのミッションにチームで挑む。コマ数は10~13コマ。

 2つめは実践型探究で、テスラ探究『テスラのエコシステムを知る』。最先端のクリーンエネルギーのエコシステムを学び、後半でチームごとに学校や地域など身近な場所でエコシステムを構築する。コマ数は6~9コマ

 3つめは企業講演『テスラは電気自動車だけじゃない!世界最先端企業テスラの目指す未来』で、コマ数は2~3コマ。1日でテスラの事業内容や取り組み、エコシステムについて学ぶ。

 実施期間は1つめと2つめが4月から12月のなかで行い、3つめの企業講演は1月から可能。

テスラ車のラインアップ。右からモデルS、モデル3、モデルX、モデルY

 今回、テスラが授業プランを提供する背景としては、日本国内におけるテスラは電気自動車のイメージが強く、太陽光発電・蓄電池・電気自動車を組み合わせたクリーンエネルギーのエコシステムを構築している企業である認知は一部にとどまっているため。

 一方で、SDGsに関する学習や取り組みが広まるものの、持続可能な社会への移行がなぜ必要なのかを深く理解した上で、エネルギーの観点から具体的な企業例を用いて学習する機会は多くないことから、直接学びを得られる機会を高校生に提供するという。

 なお、プランの提供は全国47都道府県の高校を対象に1月16日から2月16日まで募集する。クラスイズのテスラの各授業プランの応募フォームから申し込みし、応募した学校から順次打ち合わせる。先着順ではないとしている。

任意で、テスラの電気自動車の試乗体験や急速充電設備、太陽光パネル、蓄電池の実際の体験や見学も可能