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近畿日本ツーリスト、沖縄県渡嘉敷中に「オンラインバスケ部」を初導入

プロバスケットボールB1リーグのスクールが指導に参画

オンラインバスケ部を、沖縄県渡嘉敷中学校に実導入

近畿日本ツーリスト株式会社は、同社が展開する「部活動サポートサービス」において、初の実導入となる「オンラインバスケ部」を、2023年10月7日より沖縄県渡嘉敷中学校にて開始した。10月28日には、プロバスケットボールB1リーグ「琉球ゴールデンキングス」ホーム戦前に、部員が観客にスキルを披露する成果発表が予定されている。

部活動サポートサービスでは、住んでいる地域に関わらず専門的な指導が受けられる「オンライン部活」と、部活動運営に関わる事務的作業を代行する「部活動運営事務局」を提供する。少子化による部活動存続の危機や、教員の休日出勤・長時間勤務といった課題を解消すべく、2023年より提供を開始した。

同校では、2022年11月から2023年2月にわたり実証実験を実施。これまで、「eスポーツ部」「ダンス部」のオンライン部活をトライアルとして実施してきた。オンラインを活用することで、生徒が本当にやりたい部活の選択肢を広げることができるとして、今回の実導入に至った。実証以前、同校には部活動がバドミントン部のみで、「離島でもバスケットボール部を」という要望が多く寄せられたという。

オンラインバスケ部には、プロバスケットボールB1リーグ「琉球ゴールデンキングス」のキングスバスケットボールスクールが参画し、キングスの元主将で、U18ヘッドコーチの与那嶺 翼氏らがコーチを務める。

オンラインバスケ部の内容

遠隔での指導には、NTTe-Sportsが開発した「オンライン指導ツール」を活用。生徒側のカメラ映像にアノテーション(手書き入力)を用いた指導ができる「リモートインストラクション」を用いて、双方向のコミュニケーションを実現、指導効率と効果を高めている。

オンライン部活の指導には、遠隔指導ソリューションを活用

10月22日に行われた練習会では、高校生でB1デビューした、キングスU18の須藤春輝選手も登場し、渡嘉敷中学校の生徒とオンラインにて交流を行った。

プロのコーチから指導を受ける生徒たち
オンラインで生徒の指導を行う、コーチ陣

また、10月28日には、同校の生徒が、沖縄アリーナで行われる「琉球ゴールデンキングス対富山グラウジーズ」の試合前に、観衆の前でドリブルやシュートを披露する成果発表を予定している。

同社はオンライン部活を今後、全国の自治体へ展開。企業・団体と学校を繋ぐ役目を担い、指導者不足に悩む地域への課題解決や、オンライン活用による新たな学びの提供を行っていく。