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IIJ、東京都立学校248校に1校あたり2Gbpsの帯域確保型インターネット接続環境を構築

株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、東京都立248校(島しょ地域を除く高校、特別支援学校、中学校、小学校)に、1校あたり2Gbps(1Gbps×2回線)のインターネット専用線接続サービスを提供し、合計496Gbpsの帯域確保型インターネット接続環境を構築したと発表した。2023年3月より、インターネット接続サービスや、URLフィルタリングサービス等の提供を開始している。

公立学校への2Gbpsの帯域確保型インターネット接続の一斉導入は国内初であり、学校現場におけるインターネット接続環境整備の規模としても国内最大級の案件だという。

背景としては、学校ネットワークでの学習用途トラフィックの急増がある。GIGAスクール構想において、今後はデジタル教科書やデジタル教材、CBT(Computer Based Testing)のさらなる利用増加が見込まれている。それにより、GIGAスクール構想で当初想定されていた利用帯域や、現在のフレッツ回線を使ったベストエフォート型の構成では、増大するトラフィックへの対応が難しくなっているという。

そこで、東京都教育委員会は都立学校におけるネットワーク環境の刷新を図ることにした。文部科学省が公表しているGIGAスクール構想導入の手引きに記載されている参考値をもとに、1校あたり2Gbpsの帯域を確保すること、また導入から5年以上は継続利用できる環境であることを要件とした。また、新たなインターネット接続環境のほか、学校貸与型端末から学校内外で場所を問わずに利用できるクラウド型URLフィルタリングサービス等の導入を検討した。

その結果、ベストエフォート回線を複数本束ねるのではなく、各校に専用線による帯域確保型のインターネット接続サービスを導入することとした。そして、要件である合計約500Gbpsの帯域確保にあたって国内有数規模のバックボーンを持つIIJが提供事業者となった。