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浜松開誠館、棟間ネットワークにビーマップのTerragraph対応ミリ波高速無線LANを採用

校舎棟より約350mはなれたアリーナへ校舎棟ネットワークを延長

株式会社ビーマップは、学校法人誠心学園 浜松開誠館中学校・高等学校が、離れた棟の間を結ぶ校内ネットワーク機器として、同社の販売するミリ波(60GHz帯)長距離無線LAN製品「MLTG-CN LR」を採用したと発表した。あわせて、利用者が利用するWi-Fi 6 対応無線LANアクセスポイントとして、同社の「EAP101」も採用された。

浜松開誠館では、校舎棟より約350m離れたアリーナⅡ(観覧席を付したスポーツホール・ボルダリングジム・シャワールーム・音響設備充実のハーモニーホールなどの充実した機能を持ったアリーナ)への校舎棟ネットワークの延長を検討していた。

この課題について、導入支援に携わった株式会社コンピュータムーブが検討し、「MLTG-CN LR」および「EAP101」が採用された。

「MLTG-CN LR」は、Terragraphに準拠した長距離クライアントノード。パラボラアンテナを搭載することで、長距離通信を可能にしている。MLTG-360(分散ノード)との通信距離は700mで、「MLTG-CN LR」対向で1kmの通信が可能。

Terragraphは、Meta Connectivity(旧Facebook)が開発したギガビット無線技術。固定無線アクセス向けの広域無線LANシステムとして標準化が進められている。光ファイバーケーブルを埋設するのに代わって使われることを想定している。

ビーマップは国内でいち早くTerragraphに着目し、2021年10月よりTerragraphに準拠し免許が不況な60GHz帯を採用した高速大容量無線LANシステムであるMLTGシリーズの提供を開始した。さらに2022年1月には三井不動産の屋外ロボット開発検証拠点「KOIL MOBILITY FIELD」に、国内初のTerragraph実験設備「ミリ波ラボ@柏の葉」を開設している。

「MLTG-CN LR」の外観
「MLTG-CN LR」の特徴

EAP101は、台湾Edgecore Networks CorporationによるWi-Fi6対応の無線LANアクセスポイント。国際的な無線LANローミング基盤「OpenRoaming」や、学術無線LANローミング基盤「eduroam」にも対応する。

また、EAP101は、クラウドサービス「ecCLOUD」と連携し、インターネット経由で多数のアクセスポイントを一元管理し、稼働状況のモニタリングや設定変更を行えるようになっている。