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チエル、教育委員会が各学校の通信状況を一元管理できる「Tbridge T-Manager」の提供開始

デジタル教科書導入で通信負荷が増える学校現場のトラブル解決に

チエル株式会社は、無線通信可視化・安定化システム「Tbridge(ティーブリッジ)」を統合して、学校の通信状況を教育委員会が一元管理するネットワークの統合通信可視化システム「Tbridge T-Manager(ティーブリッジ ティーマネージャー)」を発表した。8月31日より提供開始する。

Tbridgeは、同社が2014年から提供している学校向けの無線通信可視化、安定化システムで、ネットワーク経路上にデバイスとして設置する。学校現場において、複数の端末からデジタル教科書等のコンテンツに対し同時に接続する際に起きやすい、無線LANの「遅い」、「よく切れる」、「つながらない」といった問題を可視化し、ネットワークが不安定になる原因を制御することで、通信を安定化させ遅延要因を解消する。

Tbridgeに加えてTbridge T-Managerを導入することで、Tbridgeで自動解決できない通信経路上の不具合が起きた場合でも、教育委員会がその場で問題を把握して迅速に対処できるようになる。また、ネットワークの利用状況や品質を定量的に把握できるため、ネットワーク管理工数を大幅に効率化でき、効果的な回線増強や機器入れ替えなどの投資判断がより的確になる。

チエルではTbridge T-Managerの開発背景として、今後デジタル教科書が全国で導入され端末活用がさらに進むと通信の負荷も高まると想定されること、特に複数のクラスで端末を同時利用することでネットワークにつながりづらくなる可能性が高まることを挙げている。大都市圏の教育委員会では数百校を一手に管轄しており、Tbridge T-Managerを利用することで大幅な作業効率化や作業時間、コスト削減を実現できるという。

Tbridge T-Managerの特長は以下のとおり。

特長1 管理したい組織全体のネットワークの利用状況や品質をリアルタイムで一元監視・管理可能
トラフィック量やパケットロス、再転送、転送遅延、TCPセッション数、接続ユーザ数を、総合計や組織ごと、ノード(各学校に設置しているTbridge)ごとに一覧表示する。

特長2 異常通信、失敗通信を検出し管理者へアラート通知
通信セッションごとに接続元IP、接続先IP(ドメイン表示可)の通信詳細をログとして記録することで、通信品質の悪化を管理者がいち早く検知、対処できる。

特長3 Tbridge本体の統合管理設定
管理者が通信センサーとして設置したTbridge本体の状態の監視や設定ができ、ファームウェアのアップデートなどを本製品側から一斉に実行し適用できる。