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評定業務をシステム化した「スマート評定」、4月よりサービス開始

現役中学校教師が監修、教員の長時間勤務の解決狙う

 ニューダイヤシステムズ株式会社は3月15日、教員の長時間勤務の解決と、評定業務のシステム化を実現する学校内成績処理管理システム「スマート評定」を開発し、4月よりサービスを開始する。

 「スマート評定」は教員の働き方改革を推進するものとして開発。これまで生徒の成績を決定する「評定」は決まった処理システムがなく、それぞれの教員のやり方で実施していることが多く、特に経験の浅い教員の場合は評定時に間違いも発生していた。そこで、システムを利用することで成績処理を短縮することを狙い、事前テストではこれまで評定判定に約6時間かかっていたところを約3時間に短縮することできたという。

 利用法は1日数分の評価入力をしていくことで、期末には調整するだけとなる。成績評定にかかる時間を削減することで、教員の本来の業務に時間を注ぐことができるとしている。対応教科は技術、家庭科を含む中学校の全教科となる。

 導入には申込みを行い、ダウンロードすれば当日からでも利用が可能。導入後も専門スタッフによるサポートがあるという。

利用開始までのステップ

 利用にかかる費用は、個人ライセンスの場合で初年度1万3200円、次年度以降は1万6500円。学校ライセンスの場合は年間20万円となる。

 なお、「スマート評定」は、東京都の技術科教員でICT主任や支援教育にも携わる八木澤先生から、販売代理店のニューダイヤ産業に相談を受けたことをきっかけで開発。

東京都の技術科教員でICT主任や支援教育にも携わる八木澤先生

 八木澤氏が独自開発したMicrosoft Excelの評定マクロをシステム化することで先生の課題を解決できる可能性があることから、開発がスタート、現役教員からの意見を聞きながらシステム開発が進み、今回のサービス開始に至ったという。

現役教員からの意見を聞きながらシステム開発を実施