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「AkaDako STEAM BOX」製品版を発表、USB接続だけで10種類以上の計測やグラフ化が可能

GIGAスクール端末を活用したSTEAM教材

AkaDako STEAM BOX(アカダコ スティーム ボックス)

 株式会社ティーファブワークスは、USBケーブルを1本接続するだけで10種類以上の計測およびグラフ化、各種AI判定、IoT、双方向通信などができる「AkaDako STEAM BOX(アカダコ スティーム ボックス)」製品版を発表した。GIGAスクール端末を活用して授業展開を容易にできるようにしたSTEAM教材。発売は2023年3月を予定しているが、価格は円安や部品高騰によりまだ確定できないとして発売までに発表するという。

 AkaDako STEAM BOXは「先生の事前学習時間が足りない」「授業の事前準備が大変」「授業中のトラブル対応が大変」「授業の後片付けが大変」「ICTに対する先生・生徒のスキルもこれから」などの課題に対応すべく、2022年2月に発表した999円のScratch用デバイス「AkaDako」をベースに開発されたもの。

AkaDako STEAM BOXの本体の各部

 ソフトのインストール不要で、プログラミング言語は先生や児童生徒の利用経験率が高いScratchを採用した。短い授業時間内に使うため無線接続を使わず、確実性の高いUSBによる有線接続としていることも特徴となる。さらに、USBケーブルは本体収納として片付けも不要。また、踏みつけても壊れにくい堅牢性も兼ね備えている。

 機能としては機能は気温・湿度・気圧・明るさ・距離・加速度・傾き・電圧・音量などを計測しグラフ化ができ、データはマイクロソフトExcelやGoogleスプレッドシート等で活用もできる。AI、IoT、データベースなどが利用できるScratch互換環境(Xcratch、Strech3)も採用している。

TFabGraph AkaDako版
コンソールでAkaDako STEAM BOXの情報を表示
Scratch拡張との組み合わせられるAIやIoTのデータベース
小中学校での授業活用案

 センサー等を多く内蔵しているため単体で多くのことができるが、拡張インターフェースとしてSeeed社のGrove規格を採用し、各種センサーやアクチュエータとの連携が可能。すでに50種類以上のデバイスの動作確認を済ませているという。

 さらに、プログラミングを使った課題解決の授業が展開できるカード教材「シンキングカード」を同梱、オンラインではやりたいことをキーワードに検索できるテクニック集やGrove規格の情報をまとめたサイトを公開している。

同梱されるカード教材「シンキングカード」
テクニック集
Grove規格機器の活用情報