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USBで接続して10種類以上の計測ができるSTEAM教材「AkaDako探究ツール」、3月25日に発売が決定

STEAM教材「AkaDako探究ツール」

株式会社ティーファブワークスは、Scratchから制御できる拡張ボード「AkaDako」をベースに10種類以上の計測ができるセンサー類などを備えたSTEAM教材「AkaDako探究ツール」を、3月25日に発売することを決定した。

AkaDako探究ツールは「AkaDako STEAM BOX」の名前でプロトタイプ版が学校・教育委員会向けにレンタルされ、2022年10月には製品版が発表された。実際の発売にあたり、製品名が変更されるとともに、発売日が確定した。

発売を記念して、3月25日にはイベント「AkaDako Meetup」が開催される。また、3月3日〜4日に開催される「教育の情報化推進フォーラム」に出展し、先行体験ができる。

■「AkaDako探究ツール」の特徴

AkaDako探究ツールは、PCなどとのUSB接続以外は配線ゼロのオールインワン構造になっている。組み立て・充電・電池不要で、PCへのソフトのインストールも不要(Mac・iPadの場合は指定ブラウザのインストールが必要)。短い授業時間内に使うため無線接続を使わず、確実性の高いUSBによる有線接続としている。さらに、USBケーブルは本体収納として片付けも不要。なお、ベースとなるAkaDakoは、Scratchから制御できる拡張ボードとして999円で販売している(現在、電子部品不足の影響で一般販売は一時停止中)。

本体に組込まれたセンサーで、気温・湿度・気圧・明るさ・距離・加速度3軸・傾き・電圧・音量・他10種類以上の計測ができ、グラフ表示ができる。計測データをグラフ表示する手段としては、AkaDakoコンソールや、グラフ化専用ツール「TFabGraph AkaDako版」、Scratchからの参照、ScratchからIFTTTによるGoogleスプレッドシートへの自動入力、Excelダウンロードが用意されている。

操作にはScratch互換環境(Xcratch・Stretch3)を採用。AI・IoT・クラウドデータベース・音声合成・翻訳など多くの拡張機能と組み合わせることができる。

サイズは180mm×45mm×31mmで、約100g。センサーとしては以下のものを搭載している。

  • レーザー距離(3cm〜推奨100cm 分解能1mm 誤差3%)
  • 明るさ(0〜64,000lx程度)
  • 温度(-40〜85℃ ±1℃)
  • 湿度(0〜100% 誤差3%)
  • 気圧(300〜1,100hPa 誤差1hPa)
  • 加速度(3軸 ±8g )

また、以下のアクチュエーターも備えている。

  • 振動モーター(PWM制御)
  • フルカラーLED(24bitカラー 3)

入出力端子は以下のものに対応している。Grove端子に対応することで、50種類以上のセンサーやアクチュエーターをケーブル1本で追加できる。

  • クリップ端子(アナログ入力 1、デジタル入出力 1、5V、GND)
  • Grove端子(アナログ入力 1、デジタル入出力 1、I²C 1)
  • 制御スイッチ(電磁リレー(5V 2Aまで))
  • USB(ケーブル長35cm Type-A)

また、先生も生徒もスキルはこれからという状況でも、プログラミングを使った課題解決の授業が展開できるカード教材「AkaDako課題解決カード」も同梱している。

課題カードから解決したい課題を選択し、解決に必要な計測と制御のカードを一枚づつ選択する。そして、カードの裏を見るとプログラムの作り方が書いてあるので、指示通りに作ると完成する。「主体的に課題に取り組み、自分のアイディアで解決できた」という成功体験を提供する教材となっている。

そのほか、「××したい」をキーワードにしたテクニック集「AkaDako逆引きテクニック集」も公開されている。

■発売開始イベントを開催

3/25の発売日当日には、発売開始イベント「AkaDako Meetup」を開催する。場所は、東京都千代田区の秋葉原レンタルスペース202。参加費は無料で、事前の参加申し込みが必要。

また、3月3日〜4日に東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟で開催される「教育の情報化推進フォーラム」にブースを出展する。発売前の先行体験できる展示を予定している。