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Scratch用拡張ボードAkaDakoに計測・制御・通信の機能をセットにした「AkaDako STEAM BOX プロトタイプ」

学校・教育委員会向けの無料レンタルを受付開始、秋に製品化予定

株式会社ティーファブワークスは、同社が999円(税込)で販売しているScratch用拡張ボード「AkaDako」をプラットフォームとし、12種類以上の計測、5種類以上の制御、IoT・双方向通信などができる小中学校向けのキット「AkaDako STEAM BOX プロトタイプ」を開発した。

現在のところ非売品で、2022年秋に製品化を目指している。製品化に先立ち、現場の声を集めるため、学校・教育委員会向けに「AkaDako STEAM BOX プロトタイプ」の無料レンタルの受付を開始する。

AkaDako STEAM BOX プロトタイプは、AkaDakoをプラットフォームとして、以下のことが行なえるようになっている。

  • 12種類以上の計測&グラフ描画(AI判定・明るさ・温度・湿度・気圧・距離・加速度・電圧・音量・etc)
  • 5種類以上の制御(DCモーター・サーボモーター・フルカラーLED・etc)
  • IoT・双方向通信

Grobeデバイスがすべて配線済みのため、PCとUSBケーブル一本で接続するだけで、すぐに利用開始できる。通常のAkaDakoと同様に、配線、組み立て、充電、電池の用意、ペアリング、アプリやドライバのインストール、ユーザー登録、設定等は一切不要。Webブラウザーだけで利用できる。

ティーファブワークスでは、活用方法として次の3つを挙げている。

活用1. 測定ツール
ブラウザで指定URLにアクセスするだけ、さまざまな計測やグラフ描画が簡単にできる。

活用2. 課題解決ツール「シンキングカード」
「アイディア出しで終りにするのではなく完成体験をさせてあげたい」「時間数が少ないから写経で終わりにするのではなく、少ない時間でも多彩な作品が生まれる授業を」という考えから、できること(計測・制御・通信)をカードにした「シンキングカード」を用意した。このカードを活用することにより、短い授業時間の中でも、先生のスキルに左右されずに完成体験・感動体験まで持っていくことができる。また練習問題として「課題カード」も用意した。

活用3. プログラミングツール
センサー・アクチュエータ・通信・AIを組み合わせたプログラミングがScratchから簡単にできる。図は、人差し指をAI(機械学習)で追いかけるピンポン玉のサンプル。

なお、2022年5月4日に江東区産業会館で開催されるイベント「GIGAGIG」の中で、「AkaDako STEAM BOX」の展示と体験ワークショップを行なう。