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999円のScratch用拡張ボード発売、小6理科「電気の利用」などフィジカルコンピューティング系に

Webブラウザでプログラミング、USB接続だけで利用可能

株式会社ティーファブワークスは、Scratch用拡張ボード「AkaDako」を2月28日から販売開始した。本体999円(税込)。小学校でのプログラミング教育でのフィジカルコンピューティングを主な対象としている。

また、学校・教育委員会向けにAkaDakoキットの無料レンタルを4月からスタートする予定。

ティーファブワークスは、これまでmicro:bitを中心としたプログラミング教育のサポート(教材設計・製造・教員研修)を行なってきた。その中で、2020年度からスタートした小学校でのプログラミング教育において、フィジカルコンピューティング系(主に、A分類6年理科「電気の利用」)で多くの課題が見えてきたという。

具体的には、「教員が教材をマスターするのが大変で一部の先生しか授業できない」「授業前の教員の準備が大変」といった問題で、その結果、micro:bitがロッカーでホコリを被ってしまうこともあった。

この問題に対してAkaDakoでは、ティーファブワークスは6つの特徴を掲げている。

①事前準備を限りなくゼロへ
教員や児童生徒の多くが触ったことがあるScrachで、アプリ不要でWebブラウザーだけで利用できる。AkaDakoも組み立て不要。

②授業中のトラブルを限りなくゼロへ
AkaDakoとPCは、USBで接続するだけで使え、Bluetoothのペアリングなどは不要。ダウンロードの概念もなく、Scratch上のアイコンをクリックするだけで使える。

③低コスト
本体価格999円(税込)。Grove端子で接続するデバイスは1個数百円から、100種類以上がある。

@@strong|④多くの授業で活用可能|black@
理科の教材・実験装置として、または図工や技術家庭の教材として、あるいは福祉・社会のPBLの道具として使える。

⑤簡単にAIと連携ができる
画像認識や音声認識など、Scratchの多くの拡張機能との組み合わせが可能。

⑥簡単にIoTや双方向通信ができる
Number Bankと組み合わせると学校のセンサーの値を自宅から参照したり、遠隔でモーターを制御したりと、IoTや双方向通信が実現できる。

【AkaDakoの仕様】

端末
・Windows
・Chromebook
・Mac
・Raspberry Pi

ブラウザー
・Chrome(モバイル版除く)
・Edge(chromium版)

入出力
・USB micro-B
・アナログ×1 5V(Grove端子と兼用)
・デジタル×1 5V(Grove端子と兼用)
・5V
・GND

Grove端子
・アナログ×2
・デジタル×2
・I2C×2

サイズ
・縦65mm✕横50mm✕高さ12mm

重さ
・10g