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NTT Com、「まなびポケット」の申込ID数が400万超え

出欠連絡の自動集計や、統合認証サービス、クロス分析の可視化機能の提供を予定

まなびポケットの申し込みID数の推移

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、同社が提供するクラウド型教育プラットフォーム「まなびポケット」の申し込みID数が400万を超えたと発表した。2022年9月時点で全国の800以上の自治体、1万校以上の学校からの申込みがあるという。

「まなびポケット」は児童、生徒、教職員が1人にひとつのアカウントを持ち、学習コンテンツを利用できるクラウド型の学習プラットフォーム。文部科学省が開発する、オンライン上で学習やアセスメントができる公的CBTプラットフォーム「文部科学省CBTシステム(MEXCBT:メクビット)」にアクセスするために必要な「学習eポータル」としての機能も持っている。

 まなびポケットのID数は、2020年12月に100万ID、それから約4カ月後の2021年4月に200万IDと短期間に倍増する勢いだったが、その後、300万IDには2022年3月まで約11カ月間を要するように増加ペースが鈍っていた。

 今回、100万IDの増加が約6カ月間と再び増加ペースが上がっていることについて、NTTコミュニケーションズでは「学習eポータルとして多くの自治体・学校に選ばれていることに加え、出欠連絡や学校から保護者への連絡など、無償で使える保護者向け機能が評価され、保護者IDが増加したことが大きな要因」と分析している。

 さらに、NTTコミュニケーションズは、MEXCBTの学校設置者数が1万4300校であるうち「まなびポケット」は5554校が採用していることから、学習eポータルとしても約4割が導入し、トップクラスのシェアを獲得している。

2022年度第3四半期に予定する新機能

「まなびポケット」は機能拡充が続いており、2022年度は「教育委員会向け活用レポート」、「ポータルブックマーク機能」をすでに提供、さらに第3四半期には、保護者からの出欠連絡の自動集計・出力の機能、セキュリティ制御である統合認証サービス、学級状態と学力によるクロス分析の可視化機能の提供を予定している。

 保護者からの出欠連絡の自動集計・出力は、提供中の出欠連絡機能に自動集計・出力機能を追加するもの。保護者がスマートフォンなどから登録した出欠連絡を自動で集計・出力することで、学校での事務処理負担を経験する。

保護者からの出欠連絡の自動集計・出力のイメージ

 統合認証サービスは、教職員のワークスタイル改革につながるもの。2022年3月に文部科学省「情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」が改訂、同ガイドラインに準拠する多要素認証・リスクベース認証を実現する統合認証サービスを提供する。これにより、教職員が自宅から校務支援システムを利用することが可能になる。

統合認証サービスのイメージ

 学級状態×学力によるクロス分析の可視化機能は、まなびポケット上で提供中の「WEBQU」と「まなびポケット CBT」をクロス分析して可視化する機能。児童や生徒の心理状態や学級の経営状態が学力向上にどう影響しているかを可視化し、一人ひとりにあった個別最適な指導を実現するという。

学級状態×学力によるクロス分のイメージ