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三菱総研DCS、特別支援向けコミュニケーションロボット「Link&Robo for グローイング」を10月26日より提供開始

三菱総研DCS株式会社は、特別支援学校・学級向けコミュニケーションロボットサービス「Link&Robo for グローイング」の提供を、10月26日より開始する。

コミュニケーションロボットとの関わりを通じて、障がいのある子どもたちが社会との接点を広げ、誰一人置き去りにしない社会の実現に貢献することを目的としている。

関節の柔軟な動きによって人間らしい動作が可能な、ソフトバンクロボティクスの小型二足歩行ロボットNAOを使用する。体長約60cm、重さ約5kg。

ロボットはタブレットやパソコンから操作する。特に、子どもたちが使用する操作画面は、シンボルの使用や遊びの要素を持たせるなど、直感的で飽きない工夫を加えている。端末ごとにカスタマイズも可能で、一人ひとりにあった操作画面を作成できる。

また、4つのアプリケーション(プレゼンRobo、アバター、クイズ/かるた、おしゃべり)で、オリジナルのコンテンツを作成できる。

サービスメニューは「コミュニケーション支援」と「授業支援」からなる。またサポートメニューとして、「ポータルサイト」と「操作サポート」を用意する。

・コミュニケーション支援

「コミュニケーション支援」では、ロボットを自身の分身として操作する。タブレット上のコミュニケーションカードやMicrosoft PowerPointの拡張機能を使って、ロボットをしゃべらせたり動かしたりすることで、子どもたちの自己表現を支援する。

言葉によるコミュニケーションに加え、自身の想いをロボットの動きや、声の高さ、目の色などで表現することは、これまで難しかった非言語コミュニケーションへの気づきや学びにつながり、また、より大きな自己肯定感を子どもたちに与えるという。

また、ロボットを相手として、コミュニケーションの練習を行う。教員がボタンを操作して疑似的に対話を成立させる入門編をはじめ、社会生活を円滑に過ごすための日常会話の練習や、面接の練習などに活用できる。対話の様子はロボットの視線で録画でき、振り返りが可能。

・授業支援

もう一方の「授業支援」では、ロボットが、集団の場でクイズやかるた、体操の進行を行う。チームティーチングにロボットが加わることで、子どもたちの興味を引きつけ、教員はより個別のケアにシフトすることが可能。

・ポータルサイト

アイデアを共有し、あらたな活用方法を発見する、利用者限定のポータルサイトを用意する。適用事例の情報だけでなく、実際に使用したアプリケーションのオリジナルコンテンツを入手することもできる。