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藝大×マイクラで“デジタル御輿”づくり、子供たちがアートとSTEAMを学ぶワークショップを実施

特定非営利活動法人デジタルものづくり協議会が、教育ワークショップ「マイクラでデジタル御輿をつくろう!」の成果展示を2025年11月21日(金)から公開

特定非営利活動法人デジタルものづくり協議会は、創造探求型教育ワークショップの成果展示を東京藝術大学美術館で開催される「芸術未来研究場展」の一部として一般公開する。公開期間は、2025年11月21日(金)から30日(日)まで。

同ワークショップは、東京藝術大学の学生がファシリテーターを務め、地域の子供たちが教育版マインクラフトで「デジタル御輿」を制作する取り組みである。御輿は藝大の学園祭「藝祭」の象徴として知られており、同プログラムでは御輿を題材に、アートとテクノロジー、地域文化を結び付ける学びを展開している。

初回のワークショップでは、小中学生が御輿の文化的背景を学んだうえで御輿制作現場や藝大キャンパス、普段は非公開の石膏室を見学。初対面の仲間とチームビルディングに取り組み、制作に向けて構想を練った。

ワークショップに参加した小中学生が、御輿の制作現場や非公開の石膏室を見学

2回目のワークショップでは、各自が考えた「自分でつくってみたい御輿」のスケッチや模型を持ち寄り、グループごとにテーマを決定。藝大生がファシリテーターとして伴走し、教育版マインクラフトでデジタル御輿を制作した。完成後にはグループ発表を実施し、「初対面でも役割分担して作業できた」「工夫を重ね完成させた達成感があった」といった声が子供たちから寄せられている。

藝大出身の建築家で同校教員の秋田亮平氏が、空間構成やデザイン発想の視点をレクチャー
教育版マインクラフトでつくったデジタル御輿を鑑賞

東京藝術大学美術館の展示では、3Dプリントや二次元バーコードを活用してデジタルとリアルを融合させた表現を工夫。11月24日(月)には、第3回のワークショップとして、子供たち自身が来場者に作品を紹介する「鑑賞ワーク」を実施予定だ。

子供たちが作成したデジタル御輿

この活動は、藝大が進める「Well Cityプロジェクト」の一環として、教育版マインクラフトの普及を推進するデジタルものづくり協議会や藝大部屋と協働して実施。アート思考とSTEAM教育を組み合わせ、地域に根差した新しい教育モデルを創出する取り組みとなっている。