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中学受験でストレスを感じる親は約7割、最大の要因は「成績・合否への不安」

塾選びサービス「塾選」が、過去5年以内に中学受験をした子供を持つ保護者に調査した「中学受験における保護者のストレス」の結果を発表

株式会社DeltaXが運営する塾選びサービス「塾選」は、中学受験のストレスに関するインターネット調査の結果を2025年11月5日に発表した。

同調査では、中学受験を経験した保護者のうち約7割が「ストレスを感じたことがある」と回答しており、最もストレスを感じる時期が、小学6年生の2学期であることも明らかになっている。

中学受験にストレスを感じた親は約7割(出典「塾選ジャーナル調べ:『中学受験における保護者のストレス』についての調査」)
ストレスのピークは小6の2学期(出典「塾選ジャーナル調べ:『中学受験における保護者のストレス』についての調査」)

保護者が感じたストレスの要因として「子供の成績や合否への不安」が最多の43%にのぼった。これは、子供の努力が結果に結びつかない不安や、自身のサポート不足を責める気持ちから生じる心理的負担であるとされる。また、親子関係への悪影響を懸念する声も多く、家庭内の空気にも影響している様子が見て取れる。

次いで「仕事と子供のサポートの両立」「子供がやる気を出さないこと」「体調管理へのプレッシャー」も保護者の大きな負担になっていた。

保護者が感じたストレスの1位は「子供の成績や合否への不安」(出典「塾選ジャーナル調べ:『中学受験における保護者のストレス』についての調査」)

アンケートによると、「平常心でいることが、子供への安心感につながる最大のサポート」という声が多く寄せられた。読書や趣味といった自分の時間を意識的に確保したり、「なるようになる」と割り切る気持ちを持ったりするなど、保護者自身が冷静さを保つことが大事という考えが多い。

また、漠然とした不安を和らげるため、塾の先生など、第三者の客観的な意見を積極的に取り入れて精神的な安心材料を確保している保護者がいることもわかった。ストレスを抱えないための心構えとして、「結果に一喜一憂しすぎない」という姿勢が重要とのコメントも寄せられている。

中学受験における生活サポートの調査では、95%と圧倒的に母親が担っており、「体調管理」や「食事」といった役割が一手に集中している。また、塾・学校関連(79%)、メンタル面(71%)においても、母親が中心的な役割を果たしていることが判明した。

中学受験のサポート役割分担(出典「塾選ジャーナル調べ:『中学受験における保護者のストレス』についての調査」)

同調査では、中学受験における保護者のストレスが多面的で、単なるサポート疲れではなく、生活全体に関わる複雑な課題が背景にあることが浮き彫りとなった。保護者が自らをケアしながら子供を支える姿勢が、受験期の家庭においてより重要であることが示されている。

アンケート調査概要
調査対象:過去5年以内に中学受験をした子供を持つ保護者(有効回答数100名)
調査時期:2025年9月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「中学受験における保護者のストレス」についての調査
※同アンケートは複数回答形式のため、合計が100%を超える場合がある