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北海道の高校生にオンライン指導を提供、「駿台Diverse」を道内で本格展開

駿台教育研究株式会社が、大学進学指導パッケージサービス「駿台 Diverse」について、道内在住の高校生を対象にオンラインコースを2025年12月より開始

駿台教育研究株式会社は、北海道の高校生を対象に大学進学指導パッケージサービス「駿台Diverse」のオンライン提供を開始すると2025年10月27日に発表した。

オンライン提供は、2025年12月からを予定しており、道内在住の高校生が自宅で本格的な大学進学指導を受講することが可能となる。すでに、同社が運営する駿台小中学部では、駿台Diverseを道内3校舎に導入しており、2026年度より全5校舎で導入予定だ。

さらに、駿台Diverseでは2026年度より新コースを開設し、高校入学前の学習準備から高校入学後の定期テスト対策までを幅広くカバー。推薦入試にも対応した進路支援体制を整える。東京大学・京都大学をはじめとする共通テスト9割以上を目指す最難関大学志望者にも対応する講座を展開し、地域や環境に左右されることなく、一人ひとりの目標に応じた最適な学習を提供するという。

駿台Diverseは、大学受験に必要な全要素を網羅したパッケージ型指導サービスで、映像授業やWebテスト、リアルタイム質問対応、進路指導、模試、大学入試情報提供を含む。特に進路指導では、模試結果を元にした受験戦略コーチングを取り入れ、目標校との距離を明確にしながら最適な学習プランを提案する。

現役予備学校講師による約15分の映像授業で、集中力が持続しやすい
オンライン質問システムによる対応例
学習指導と進路指導を網羅する「受験戦略コーチング」

今回のオンライン化の背景には、北海道における教育機会の地域格差がある。多くの高校生が札幌市外に住んでおり、雪や悪天候による通塾困難、近隣に受験指導塾がないことから、大学進学の支援が行き届いていないのが現状だ。また、高等学校等就学支援金制度により高校の選択肢は広がりつつあるが、国公立大学志望者が依然として多く、その対策は重要性を増している。

駿台Diverseのオンラインコースで、地域に関係なく、意欲ある高校生が質の高い大学受験指導を受けられることを目指す

駿台Diverseは、共通テスト対策として6教科9科目に対応可能なカリキュラムを提供し、大学入学共通テストの「情報」に関しても、情報AIドリルによる対策で成果を出している。2025年度の共通テストでは、駿台生の「情報」の平均点は全国平均よりも20点以上高い、89.6点の特典を収めているという。

情報AIドリル修了者の平均点は、89点をマーク

また、11月4日(火)と9日(日)には、「駿台Diverseオンライン説明会」を開催し、11月24日(月)には体験授業も予定している。いずれも参加費は無料で、映像授業の内容や受験戦略の流れを体感できる機会となる。

この取り組みを通じて、駿台は道内の高校生が地域に左右されず、国公立大学を目指す環境の整備を進めていく方針だ。

駿台Diverseは、学校法人駿河台学園とグループ会社の株式会社Diversity Studyが2024年度にリリースしたサービス。駿台が蓄積してきたビッグデータを活用した進路指導が特徴で、質の高い効率的な進学指導を可能としている。