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児童生徒約200名が2泊3日の野外活動を体験、成基が夏休みチャレンジキャンプを開催
2025年9月4日 16:00
関西を中心に学習塾などを運営する株式会社成基は、2025年8月の夏休み期間中、運営する各種スクールの児童生徒を対象に、2泊3日の野外活動「チャレンジキャンプ」を開催、合わせて約200名が参加した。
チャレンジキャンプは夏休みの恒例イベントだったが、コロナ禍を機に中止しており、実施は6年ぶり。申し込みを開始した当日に満席となる人気だったという。
成基では、学習塾へ通うのは学業が優先ではあるものの、「子供たちが社会に出た際に、力強く未来を切り拓いていくことが大切。その土台作りとして、勉強以外の経験が子供たちの意欲を刺激し、持続的な成長を促す」と考えてキャンプを実施している。
成基では、チャレンジキャンプの目的として2つを掲げている。1つ目は、「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在だ」と感じる「自己肯定感」、自分を信頼し誇りに思う心「自負心」、自分を敬い重んずる心「自尊心」で、自分の能力や価値、可能性を信じる「自信」の向上を狙う。
2つ目は、グローバル人財に求められる「非認知能力」を育むこと。「レジリエンス(逆境耐性)」「コミュニケーション能力」「協調性とチームワーク」「自主性・主体性」「忍耐力・持続力」「挑戦する力」「創造力・柔軟な思考」「規律やルールを守る力」「自然適応力・環境意識」「感謝の心」の10のキーワードで「非認知能力」を育む狙い。
今年のチャレンジキャンプでも、2つの目的に沿ってプログラムを実施。時間が経つにつれて目の輝きが増していく子供の姿を間近で見ることができたと報告されている。
プログラム内容は次の通り。
・ソロテント宿泊
一人でテントの中に宿泊。ソロテントを半円にならべて、グループリーダーを入れたグルーピング設置をした。なお、2日間でテントと館内を交互に宿泊した。
・クッキング
子供たちが作りたい料理を自分で考え、実際に挑戦。試行錯誤し、失敗を重ねることも大切な学びとなり、自ら工夫する力や協力する姿勢を育む機会となった。また、自分たちで調理をすることで、自然の恵みを受けて生きていることを実感。薪に火を付けて料理をすることで日常生活の便利さへの感謝の気持ちも芽生えた。
・セミナー
体験学習だけでなく教育コーチングに基づいたセミナーやグループ理論をふんだんに取り入れることにより、子供の「自立心」を育んだ。
・チャレンジラリー
互いに協力し合って課題に取り組むことで、子供たちは充実感と達成感に包まれた。グループ内で、各人が自分にふさわしい役割を見出し、互いに認め合うことも、独立心と共に連帯感を養い、将来、社会の中で役立つとしている。
・キャンプファイヤー
最初はゲームをしたり、歌を歌ったりして、個々を解きほぐし、終わりに近づくと2日間を振り返る時間を持った。これはグループのメンバーやリーダーと心を開いて接することができるようにすることを意図したものだ。
成基では、キャンプを成功に導く3つのポイントとして、全スタッフが「教育コーチング」の有資格者であること、経験を通して学ぶことを大切にする「体験学習法」、参加者が課題に対して自分で選び自分で決めて挑戦する「チャレンジ・バイ・チョイス」を挙げている。
2泊3日の野外体験を終えて帰宅した後、保護者からは好評の声があり、保護者を対象に実施したアンケートでも、満足度は95%以上だったという。
保護者からの感想としては、以下のようなものが紹介されている。
- 家の便利な生活、きれいな食堂、きれいなシャワー、お風呂にゆっくり入れることのありがたさなど、日常のなんでもないことに、とても恵まれて生活しているということを実感したようです。テントで寝る生活もいろいろ学べたようで、日々の生活に感謝する気持ちが芽生えていました。
- 参加後すぐに子供に変化が表れました。こうした経験ができてよかったです。正直に申しますと、チャレンジキャンプに参加している間は通常授業もストップするので、その間に「少しでも今までの復習に時間を当てたほうがよいのではないか?」と参加を迷いましたが、それ以上のものを得て帰ってきてくれました。
- クラスの友だちと仲良くなれたようで、前よりも成基に行くのが楽しそうです。勉強の方は、自分に不足している部分を補おうとする行動が見られました。そのほかにも、「計算力をもっと高めたい!」「星の観察をしたい!」など、興味を持って学ぼうとする行動が見られるようになりました。
- 明らかに、塾や学校での学習意欲が出てきました。合宿で一緒に過ごした仲間のいる塾に積極的に行くようにもなりました。また、親の考え、人の考えに流されるところがあったのですが、自分の意志をつらぬき通す姿勢が出てきたようにも思います。
- 数日ぶりに出会った息子の顔を見たとき、目つきが変わり別人のように見えて驚きました。帰宅後、とても雄弁にチャレンジキャンプのことを聞かせてくれました。目を輝かせて話す姿に、チャレンジキャンプがいかに彼にとってプラスになったかを肌で感じました。また、同じクラスのお友だちもでき、毎日が楽しく、生き生きと授業を受けているようです。