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東京おもちゃショー2025開幕!AIキャラ・最新たまごっち・幼児向けフィットネス・復刻玩具まで
2025年8月28日 19:54
東京おもちゃショー2025が東京ビッグサイトで開幕した。会期は8月28日と29日が商談見本市、30日と31日は一般公開日となる。初日の28日に披露された展示の中から、テクノロジーを活用した玩具、知育玩具などを中心に紹介する。
おもちゃ市場を支えるのは「キダルト層」、AIの波はいまひとつ
おもちゃショーの出展は、いわゆる子供向けの玩具だけでなく、ゲームや一部のアート作品まで、ホビーの領域全般を含んでいる。「キダルト(Kid+Adultの造語)」と呼ばれる層に向けたキャラクター関連商品、フィギュア、プラモデル、トレーディングカードといったジャンルがおもちゃ市場を牽引しており、少子化傾向ながらも玩具市場全体は拡大を続け、2024年度は過去最高を記録している。
また、最近のトレンドを踏まえれば「AI」を取り入れた遊びも入ってきてもよさそうだが、生成AIは一般的に年齢制限が設けられているため、子供の遊び相手として利用されるような製品はまだ出ていない。一方で、市場自体はロボットやインタラクティブトイ、PC関連を含むハイテク系トレンドトイが伸びており、日本玩具協会の2024年度データでは前年比142.4%を記録している。ただし、もともと市場全体に占める比率が高くないジャンルのため、今回の展示で主流を占めるまでには至らなかった。
対話型AIキャラクター「ポケとも」、ミーアキャット風のキャラが寄り添う
おもちゃショー直前に発表されて、注目を集めたシャープの「ポケとも」は、ポケットに収まる小さいミーアキャット風のAIキャラクター。話しかけるとAIが返答し、いつもそばにいてほしいと感じさせてくれる存在感だ。
使い方としては、良いことがあったときに報告したり、うれしかったことを話しかけていくとAIが内容を学習して、寄り添うパートナーに成長していく。入力はキャラクター本体への話しかけだけでなく、スマートフォンアプリから利用可能。キャラクターを持ち歩けないときや、音声入力がしにくいシーンでの利用も対応している。
AIによる返答が充実しているだけでなく、キャラクター自体もミーアキャット風のかわいいデザインに仕上げられている。毎日持ち歩けるようなサイズ感や専用アクセサリーを展開するなど、愛でるキャラクターとしても充実させた。なお、対象は20~30代の女性を想定しており、生成AIを利用していることから、子供が利用することは想定されていない。
アンパンマンでバーチャルサイクリング!幼児の運動不足を解消
アンパンマンのキャラクター商品を多く手掛けるセガ フェイブのブースに展示された「アンパンマンサイクリング」は幼児の運動不足の解消を目的とした知育玩具。テレビなどに接続するとディスプレイ上にコースが映し出され、ペダルをこいだ分だけ画面内のキャラクターが進む。まさに子供向けのバーチャルサイクリングだ。
単にこぐだけではなく、ゲーム的な要素も持たせており、楽しみながら運動をすることができる。フィットネスクラブ「ティップネス」の推奨品にも選ばれている。
開発の背景には、熱中症の危険がある季節でも室内で使用できること、また感染症の流行で外出が難しい場合でも、子供の運動不足の解消に役立てたいという狙いがあったという。
天井に絵本を映す!プロジェクター型絵本「ドリームスイッチ」
絵本の読み聞かせをより楽しくする方法として注目したいのが、セガのプロジェクター型絵本「ドリームスイッチ」だ。従来モデルも展開されているが、今回はフルモデルチェンジをして新型として登場した。
付属のカセット型ソフトに絵本データなどが収録されており、お話などを楽しむことができる。母親などの声を録音してオリジナル作品を作れるほか、手遊びうた、おやすみストレッチ、ヒーリング(音楽)などのコンテンツも備える。別売ソフトを追加することで、さらに多くのコンテンツを楽しむことができる。
たまごっち最新作「パラダイス」!宇宙から細胞までお世話可能に
30年近く前に大ブームとなった「たまごっち」も進化を続けており、2025年7月発売の最新版は「たまごっちパラダイス」だ。右上のズームダイヤルを使ってたまごっちの視点を切り替え、宇宙レベルからたまごっちの中の細胞レベルまで、さまざまなスケールで「お世話」ができる。
単体で遊ぶだけでなく、店舗などに設置された「Lab Tama」と接続して巨大たまごっちとして遊ぶことも可能。さらに、他のたまごっちと「ツーしん(通信)」し、ブリードが成功すれば姿が変化。5万種類以上の見た目に成長することもあるという。
ドット絵が“エモい”!立体で楽しむ「ドット絵メーカー」
かつてドット絵といえば、画面解像度の低い時代にキャラクターを表示させるための苦肉の策のグラフィックだった。しかし、時代を追うごとに高解像度の絵を表現できるようになった今、逆にその“エモさ”が再評価されつつある。
くもん出版の「立体ドット絵メーカー」は、スティックの差し込み方によってドット絵を立体的に表現できるもの。遊びを通して、空間認識力や想像力、集中力が育まれるとしている。
トミカ×プラレールxブロック!カスタマイズで内部構造も学べる
トミカとプラレールとブロックを組み合わせて、乗り物を自由にカスタマイズできるようにしたのが、タカラトミーの「トミカ・プラレールブロック」だ。
ブロックを組み合わせて好きな形にアレンジできるだけでなく、内部構造を表現したブロックも用意されており、取り外すことで仕組みを知るきっかけにもなる。
懐かしの「ブタミントン」復刻!進化系たまごっちと並ぶ注目作
今回のおもちゃショーでは、復刻版や過去製品の進化系などが目立った。メガハウスの「ブタミントン」は久々の復刻版として登場し、前述の「たまごっち」は往年の人気製品を時代に合わせて進化させたものとなっている。
また、ブースでは過去に流行った「スーパーカー自転車」を現代風にアレンジした新型ジュニアバイク「ミライドS」が、アイデスから展示されていた。今風の照明や機能を備えている。さらに、エポック社のシルバニアファミリーは今年40周年。ブースでは大々的に節目を祝う展示が行われていた。
さらにベイブレードは「ベイブレードX」として2023年登場の最新版を展示。現在、大会開催などで持ち上がり中。
おもちゃの世界は、流行に非常に敏感で、大人向けの流行を子供にアレンジすることも多い。今回、スマートフォンやAIといったところにはあまり注力してないようにも感じられらるが、最新の「たまごっちパラダイス」など、テクノロジーの部分ではきちんと時代に合わせた製品が登場していた。