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立命館とNTT西日本、教育向け生成AIの共同開発を開始
2025年8月7日 06:30
学校法人立命館とNTT西日本株式会社は、教育向け生成AIの共同開発、活用を開始すると発表した。立命館の児童生徒・学生・卒業生といった立命館学園のすべての学習者に対したものとしており、立命館の「学園ビジョンR2030」に基づいた具体的な展開だという。
学園ビジョンR2030は、「挑戦をもっと自由に」の理念のもと、変化の激しい時代に対応できる人を育む学園として「学びのイノベーション」「多様性の尊重」「社会との共創」などの目標を掲げるものである。特に、立命館大学、立命館アジア太平洋大学、各附属校の枠を超えた立命館ならではのシームレスな教育・研究を展開。さまざまな人や組織が交わる学園の多様性を「総合知」とし、教育や研究の高度化を目指している。
今回の取り組みでは、児童生徒・学生・卒業生の「学び」の可視化と、立命館と日本マイクロソフトの協定で発表した立命館オリジナルAI「R-AI(仮称)」の学びへの本格活用をはじめ、各システムを連携した個別最適な学びの提供、卒業生ともつながる「LinkU-ID」を使った生涯学習なども行う。
「協働的な学び」については、卒業生も含んだ立命館学園を1つの社会と捉え、卒業生同士の交流や後輩が先輩の歩みを参考にしてキャリアを検討するなど、学習にとどまらないプラットフォームづくりを実施する予定だ。
学習面では、生成AIと電子教科書、LMS(学習管理システム)、学習者個々の能力や行動特性を連携させて「個別最適な学び」の仕組みを提供。学習の個性化を実現する。立命館は「生成AIを『事務』にとどめるのではなく、『教育』での活用を積極的に推進する」と違いを強調。生涯に渡っての能動的な学びを支援するとしている。
さらに、キャンパスを学習者や教職員のリアルな交流を生み出す場として展開、リアルと生成AIなどのデジタルを融合して教育機関としての学びに寄与し、NTT西日本は最新テクノロジーで支えるという。