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現場のノウハウを「見て聞ける」教材に、AIがマニュアル動画を即時生成 ムクイル

株式会社ムクイルが、作業手順書や業務マニュアルからナレーション付き教育動画を自動生成するソリューション「動画マニュアル自動生成AI」を提供開始

 株式会社ムクイルは、ナレーション付き教育動画をAIが自動生成する「動画マニュアル自動生成AI」の提供を開始した。作業手順書や業務マニュアルなどを読み込ませるだけで動画が作成されるもので、撮影ゼロ、ノーコードで内製でき、多言語対応も同時に実現し、新人研修や技能継承の負担を大幅削減するという。

 動画マニュアルの作成は、テキストや画像を含むマニュアルを入力すると動画内で使用するスライド資料が作成され、音声合成AIを使って合成AI音声が付いた動画が生成される。さらに、多言語対応などの編集をノーコードで実現した。

動画マニュアル作成の流れ

動画についても、要約テキストの事前修正機能によって現場の表現や用語に対応した調整が可能とし、動画だけでなくスライド部分をPDF化して資料とするなどの使い方ができる。さらに、生成AIを使うことで懸念されるセキュリティについても、企業などのデータセキュリティ要件にも柔軟に対応するとしている。

サービスの特徴

 ムクイルによれば、これまで熟練者の作業手順や判断基準が文書として残されたとしても、教育現場でうまく活用されず、十分に伝わらないという課題があった。同サービスにより、既存の手順書や資料からナレーション付きの動画が自動生成されることで、紙のマニュアルを「見て、聞いて理解できる」ようにする。

 これにより、技術やノウハウの属人化を防止し、技術を動画として蓄積・再利用することで教育の品質と一貫性の向上につながる。ムクイルでは、このほか、教育時間のコスト削減や内容変更時の即時更新などに有効としている。