ニュース
小学生の約55%が家庭でデジタル教材を使用、新興出版社啓林館が調査
2025年5月9日 12:03
株式会社新興出版社啓林館は、小学生の子供を持つ保護者を対象に「小学生の家庭学習におけるデジタル教材の活用に関する調査」を実施した。同調査から、小学生の家庭学習におけるデジタル教材の活用実態などが明らかになっている。
【調査概要】
調査期間:2025年3月18日から3月21日
調査方法:インターネット調査
調査対象:小学生の子供を持つ保護者(20代~50代の男女)
調査人数:327名
モニター提供元:RCリサーチデータ
「家庭学習でデジタル教材を使用しているか」の設問では、1位が「使用していない」(44.3%)となっている。2位は「毎回使用している」(21.1%)、3位が「たまに使用している」(18.7%)、4位が「週に数回使用している」(15.9%)という結果で、2位から4位までの回答を合計すると、小学生の約55%が家庭学習にデジタル教材を利用していることが明らかになった。
「家庭学習でデジタル教材を使用している」の回答者にデジタル教材を聞いたところ、最も利用されている教材は「タブレット学習アプリ」(68.1%)であった。次いで「教育用ゲームアプリ」(30.8%)、「電子書籍・ドリル」(27.5%)が続くが、回答率30%前後の回答が並び、さまざまな教材が家庭で利用されていることがわかる。
さらに、家庭学習でデジタル教材を使用している理由として、「楽しく学べるから」「どこでも学習できるから」「紙の教材よりわかりやすいから」が挙がった。4位の「自動採点が便利だから」と5位の「解説がわかりやすいから」も、回答率が20%を超えており、理由が多岐にわたることが判明した。
一方、「家庭学習でデジタル教材を使用していない」と回答した人に理由を聞いたところ、1位は「特にない」(43.5%)、2位が「高いから」(27.6%)、3位は「目に悪そうだから」(17.2%)という結果になっている。
また、デジタル教材の使用による課題として、「画面を見る時間が長くなる」(42.3%)、「書く力が身に付かない」(35.2%)、「学習内容が記憶に残りづらい」(22.0%)などの懸念が見られた。
最後に、紙の教材とデジタル教材の使い分けを聞いたところ、1位が「紙の教材がメインで、デジタル教材は補助的に使用」(41.2%)、2位は「デジタル教材がメインで、紙の教材は補助的に使用」(19.2%)という結果となった。
新興出版社啓林館では、教科書に準拠した内容をタブレット端末で学べる「小学生のためのネットで学べる電子書籍」を発行しており、学習意欲を高めながら、学習を進められる工夫を凝らしているという。