ニュース

小学生の家庭学習における親の悩み、1位は「子供が勉強をしたがらない」

株式会社新興出版社啓林館が、小学生の子供を持つ親を対象に実施した「家庭学習における親の悩み」の調査結果を発表

株式会社新興出版社啓林館は、小学生(小学1年生~小学6年生)の子供を持つ親を対象に「小学生の家庭学習における親の悩み」に関する調査を実施し、結果を発表した。

親の悩みとしては、「勉強をしたがらない」が1位となった。一方、小学生の半数以上が、毎日少なくとも30分以上は家庭学習をしていた。

家庭学習で利用しているものとしては、「学校の宿題」「市販の問題集・テキスト」に続く3位に「タブレットやPCを使ったデジタル教材」が入っている。また、4割以上が、家庭学習においてデジタル教材を活用していると回答している。

そのほか、家庭学習をより効果的にするためにサポートしてほしいこととして、最も多かったのは「子供が楽しく学べる仕組み」という回答だった。

【調査概要】

  • 調査期間:2025年4月17日~4月21日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:小学生(小学1年生~小学6年生)の子供を持つ親
  • 調査人数:330名
  • モニター提供元:RCリサーチデータ

・小学生の半数以上が、毎日少なくとも30分以上は家庭学習をしている
「子供は自宅で家庭学習をしているか」を尋ねる設問への回答では、1位が「毎日30分~1時間はしている」で41.2%だった。以下、2位が「週に数回はしている」で21.2%、3位が「ほとんどしていない」で17.3%、4位が「毎日1時間以上している」で13.6%という結果となった。

1位の「毎日30分〜1時間」と4位の「毎日1時間以上」を合計すると回答率50%を超える形となり、小学生の半数以上が、毎日少なくとも30分以上は家庭学習をしていることがわかった。

小学生の半数が、30分以上は家庭学習に取り組んでいる

・子供の家庭学習についての親の悩みは「勉強をしたがらない」こと

「子供の家庭学習について、どのような悩みがあるか」を尋ねる設問への回答では、1位が「勉強をしたがらない」で26.4%だった。以下、2位が「勉強を見てあげる時間がない」で19.4%、3位が「親が教えるのが難しい」で18.2%という結果となっている。

保護者の最大の悩みは「勉強をしたがらない」(26.4%)

・子供が家庭学習で利用するのは「学校の宿題」「市販の問題集・テキスト」「タブレットやPCを使ったデジタル教材」

「子供は家庭学習で、どのようなものを利用しているか」を聞いたところ、1位が「学校の宿題」で74.6%、2位が「市販の問題集・テキスト」で31.8%、3位が「タブレットやPCを使ったデジタル教材」で29.7%という結果になった。

家庭学習の7割以上は「学校の宿題」

・4割以上が家庭学習にデジタル教材を活用
デジタル教材の活用に関する設問の回答では、1位が「あまり活用していない」で30.6%、2位が「たまに活用している」で29.1%、3位が「全く活用していない」で26.4%、4位が「かなり活用している」で13.9%という結果になっている。

このうち、4位の「かなり活用している」と2位の「たまに活用している」という回答を合計すると回答率40%を超える。この結果から、4割以上が家庭学習においてデジタル教材を活用していることがわかった。

家庭学習におけるデジタル教材の活用は、4割以上

・家庭学習でデジタル教材を活用しているのは「子供が自主的に取り組めるから」「楽しく学べる仕組みがあるから」
家庭学習において、デジタル教材を活用している(「かなり活用している」「たまに活用している」)と回答した人に、「家庭学習でデジタル教材を活用している理由」を尋ねた。

1位が「子供が自主的に取り組めるから」で46.5%、2位が「楽しく学べる仕組みがあるから」で34.5%、3位が「わかりやすい解説があるから」で26.8%という結果になった。

「子供が自主的に取り組めるから」(46.5%)、「楽しく学べる仕組みがあるから」(34.5%)が上位に

・サポートしてほしいことの最多は「子供が楽しく学べる仕組み」
最後に、「家庭学習をより効果的にするために、どのようなサポートがほしいか」を聞いたところ、1位が「子供が楽しく学べる仕組み」で37.9%だった。以下、2位が「学校の授業と連携した学習内容」で22.7%、3位が「親が教えなくても学べる教材」で22.1%という結果になっている。

保護者がデジタル教材に求めるサポートの1位は「子供が楽しく学べる仕組み」