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中京大学が豊田市と協定を締結、官学連携で小学校の水泳授業を支援

豊田市の太田稔彦市長(左)と中京大学の梅村清英学長(右)

学校法人梅村学園中京大学は、愛知県豊田市と「令和7年度豊田市と中京大学との小学校水泳指導事業に関する協定書」を締結したことを2025年4月21日に発表した。今後は中京大学の教職員と水泳部の学生が、中京大学豊田キャンパスの屋内プールを活用し、市内小学校の水泳授業を支援する。

この取り組みは、小学校の水泳指導を大学が連携して行う、全国でも珍しいモデルである。豊田市では、小学校プールの老朽化や教員による維持管理の負担、熱中症リスクといった課題が顕在化しており、水泳授業の継続が困難になりつつある。

中京大学水泳部は、オリンピックや世界選手権など国際舞台で活躍する選手を輩出している。また、地域の子供を対象としたスポーツ教室やイベント開催など、地域貢献活動に取り組んできた経緯がある。同協定により、小学生に対して安全で質の高い水泳授業の提供を目指すという。

3月24日に実施した協定締結式では、豊田市の太田稔彦市長が「この協定が、課題解決の一助となることを大変ありがたく思っている」と述べた。一方、中京大学の梅村清英学長は、「水泳部の実績やこれまでの地域貢献活動を生かし、質の高い教育を提供する。子供たちは安心して水泳を学びに来てほしい」と話している。