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産学連携で「卒業記念缶」を制作、203名の中学生が仲間との思い出を封入

2025年3月13日に静岡市立東豊田中学校で実施した「卒業記念缶プロジェクト」の寄贈式の様子

静岡市立東豊田中学校と、総合容器メーカー大和製罐株式会社の主要工場である大和製罐清水工場は、2024年度の卒業生に向けた「卒業記念缶プロジェクト」を実施し、贈呈式を3月13日に開催した。

同プロジェクトは、大和製罐のスチール製容器の認知向上と地域社会への貢献を目的として2022年度から実施しており、今年で3回目となる。

卒業記念缶には、大和製罐が開発したスチール製の広口リシール缶を使用し、特長である飲み口が広いキャップで密封ができる構造を生かして、メッセージカードや記念品などを封入したオリジナルの卒業記念缶を制作した。

広口リシール缶を利用

今回は、初の取り組みとして、クラスごとに記念映像を撮影。映像データを二次元コード入りのメッセージカードとして缶に封入した。

卒業記念缶
メッセージカードや記念品などを封入

封入作業は、学校に小型の巻締機を用意して、生徒一人ひとりが体験した。巻締機が動くタイミングでは歓声があがり、機械に近づいてのぞき込んだりするなど、生徒たちは楽しみながら制作したという。

巻締作業を終えた生徒からは「成人式など、クラスで再会したタイミングで一緒に視聴したい」「すぐに映像を見たいが、開けないように押し入れに入れる」といった声も挙がり、中学生最後の思い出作りとなったと報告されている。

学校に小型の巻締機を用意して封入