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75言語対応、リアルタイム翻訳サービス「ポケトーク for スクール」を正式販売

ポケトーク株式会社が、教育機関向けの翻訳サービス「ポケトーク for スクール」の販売を開始

 ポケトーク株式会社は、教育機関向けの翻訳サービス「ポケトーク for スクール」の販売を開始したと発表した。パソコンやタブレット端末のWebブラウザーで動作し、専用端末が不要の翻訳サービスで、日本語指導が必要な外国籍の児童生徒の利用を想定したものとなる。

「ポケトーク for スクール」の対応言語は75言語で、教員がマイクに向かって話すだけで通訳や翻訳が児童生徒のパソコンやタブレット端末にリアルタイムに表示される。さらに、インターネット接続が不要なAI通訳機「ポケトーク(端末)」と組み合わせて活用することで、児童生徒の日常や学校生活もサポートするという。

ポケトーク for スクールの利用イメージ

 サービス提供の背景としては、教育現場における「言葉の壁をなくす」ことが目的。2023年度時点で、日本語指導が必要な児童生徒の数は6万9123人いるという。そのうちの約15%が「指導を受けられていない」と回答する文部科学省の調査結果もあり、教育現場で「言葉の壁」が深刻な課題となっていることから。

 今回は正式販売の開始となるが、事前の導入実績として2024年6月に神戸市教育委員会、その後に兵庫県姫路市教育委員会が「ポケトーク for スクール」を導入している。神戸市の児童生徒からは「授業の内容が以前よりも理解できるようになった」という声があり、教員からも「自動で翻訳されるので、授業が進めやすくなった」という評価の声があるという。

●ポケトーク for スクール導入事例_神戸市教育委員会