ニュース
AI同時通訳「ポケトーク for スクール」、8分の1に値下げ
2025年8月26日 08:30
ポケトーク株式会社は、AI同時通訳サービス「ポケトーク for スクール」を「Sentio(センティオ)ポケトーク for スクール」に改称し、月額利用料を従来の8分の1にあたる税込55,000円に改定すると発表した。新価格は2025年9月から適用する。
「Sentio」は、英語や中国語など10言語の音声を、75言語の音声とテキストにリアルタイムで翻訳するAI通訳サービスである。Webブラウザーで動作し、専用アプリのインストールは不要。スマートフォンやパソコン、タブレット端末などで利用可能だ。
文部科学省によると、2023年度に公立小・中・高校および特別支援学校に在籍し、日本語での学習支援が必要と判断された児童生徒は69,123人に達しており、2021年度比で18.6%増加した。この背景には、在留外国人が約376万9,000人にまで増加した社会構造の変化がある。
ポケトークによると、学校単位や専門学校での導入など、急速にニーズが広がっているという。特に需要が拡大している専門学校は、近年外国人生徒が増加しており、多くの場合の学習期間が2年間であることに加えて卒業後の就職を目指すことから、日本語での学習環境の整備および言語・技術の習得が急務となっている。
教育現場での導入実績としては、神戸市教育委員会や紀の川市立田中小学校、東京福祉専門学校などが例として挙げられている。導入後には「生徒が積極的に授業に参加できるようになった」「多文化理解が深まり、クラスの雰囲気がよくなった」といった好意的な声が教員と生徒から寄せられている。
なお、これまでの「ポケトーク for スクール(旧名称)」で設けていた上限時間を無制限に変更。より日常的にAI同時通訳を活用できるという。