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学習分析学会、小中学校における生成AI活用のイベントを3月20日に開催

「小中学校における生成AI活用の最前線~自治体の挑戦と学習分析で拓く教育イノベーション~」を3月20日(木)に開催

学習分析学会は、2025年3月20日(木)、大阪教育大学天王寺キャンパスで「小中学校における生成AI活用の最前線~自治体の挑戦と学習分析で拓く教育イノベーション~」と題したイベントを開催する。参加は、同学会の会員は無料、非会員は1,000円となっており、事前申し込みが必要となる。

同イベントでは、小中学校における生成AIの活用事例を紹介し、教育の質を向上させるための方法を探る。自治体ごとの先進的な取り組みを紹介するとともに、学習分析の視点を交えて、生成AIが教育にもたらす可能性について議論する。

プログラムは、以下の通り。

【14時30分~14時35分 開会挨拶】
松居辰則 氏(学習分析学会理事長/早稲田大学人間科学学術院人間科学部教授)

【14時35分~16時20分 自治体の取り組み】
・生成AI「も」パートナー!教職員・市教委・企業が連携し校務での活用の可能性を探る
 浦谷亮佑 氏(枚方市教育委員会事務局学校教育部教育研修課ICT推進係主幹)

・「習得・活用・探究」の学びを見通した指導方法の確立をめざして ~生成AIの教育活用3年目へ~
 今利康博 氏(大阪市総合教育センター教育振興担当ICT推進グループ総括指導主事)

・授業がかわれば子どもがかわる~児童が生成AIを活用した授業実践~
 田原健之介 氏(大阪市立住吉小学校教頭)
 得能健史 氏(大阪市立住吉小学校主務教諭)

【16時20分~17時00分 パネルディスカッション】
テーマ:「生成AI活用とデータの活用で描く学校の未来と学習分析の可能性」
パネリスト:浦谷亮佑 氏 / 今利康博 氏 / 田原健之介 氏 / 得能健史 氏
モデレーター:児玉靖司 氏(法政大学経営学部教授/法政大学データサイエンスセンター長)

枚方市では「枚方版ICT教育モデル」を掲げ、2024年度から生成AIを活用した実践を導入。2023年度には文部科学省の生成AIパイロット校に指定され、教育現場での活用を進めた。その成果をもとに、2024年度には市独自の取り組みとして10校をモデル校に選定し、校務への生成AI活用を推進。日本ICT教育アワードで「デジタル大臣賞」を受賞している。

大阪市では、2023年度に文部科学省の生成AIパイロット校として4校が指定され、2024年度には市独自の取り組みとして4校で授業に生成AIを活用。2年間の取り組みを通じて課題を整理し、大阪市独自のガイドライン策定に向けた準備を進めている。

同イベントの対象者は、教育委員会関係者、小中学校の教職員、教育分野に関心のある研究者や企業関係者。対面形式およびオンライン配信のハイブリッド開催で、会場は大阪教育大学天王寺キャンパスの「みらい教育共創館401未来教室」となっている。