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元高校教諭が共通テスト「情報Ⅰ」の内容を分析! やる気スイッチグループ

プログラミング教育HALLOの元高校教諭が、大学入学共通テスト「情報Ⅰ」の問題傾向を分析

株式会社やる気スイッチグループが株式会社Preferred Networksとともに展開する「プログラミング教育 HALLO」は、2025年1月に実施された大学入学共通テスト「情報Ⅰ」の問題傾向を分析し、出題傾向を明らかにした。

HALLOでは、教材のカリキュラムを設計している元高校教員が「情報Ⅰ」の問題傾向を分析。試験の大部分はプログラミングやデータ活用に関する内容で、単なる暗記ではなく、情報リテラシーや論理的思考を問う出題が目立ったという。特に、第1問では、HALLOで使用するプログラミング教材「Playgram」で扱う「7セグメントLEDのパターン」に関する問題が出題された。

プログラミング教育 HALLOで扱う7セグメントLEDに関する問題が大学入学共通テスト「情報Ⅰ」で出題された

また、「情報Ⅰ」の出題傾向については、2022年に公開された試作問題と同様の構成で、「コンピュータとプログラミング」「情報通信ネットワークとデータ活用」の内容が8割以上を占めた。HALLOは、情報分野に関する「知識」を問う問題が予想よりも少なかったとしているが、出題数が多いため、60分間で51問を解くためには速読力も重要となると分析している。

HALLOがまとめた代表的な問題構成は、以下の通り。

第1問
IPアドレスやデジタル署名といったデジタル情報の扱いに関する知識や、7セグメントLEDにより表示できるパターンを問う計算問題、書籍のISBNコードを使ったチェックディジットの生成方法に関する問題。

第2問
スーパーマーケットのレシートに記載される内容を読み解いたうえで、POSシステム・データベースの考え方を問うなど、普段の生活シーンを想定したシミュレーション問題。

第3問
学校生活を想定し、工芸部が文化祭に向けた製作の作業割り当てについてプログラミングで考える問題。プログラミングの構文理解を問う問題ではなく、問題で説明されている状況を正確に読み解きながら、プログラムを完成させる問題。変数、配列、繰り返し、条件分岐などの考え方を意識しながら解く必要がある。

第4問
旅行・観光に関するデータについて、表やグラフなどから読み取れる内容を答える問題。比例尺度や間隔尺度などの尺度水準が問われ、グラフや文章で読解していく内容となっており、文中に当てはまる適切な言葉を選択肢の中から答える。

HALLOは、来年度以降の共通テストでも問題数が多いと予想。今後の対策として、「問題文を素早く読み解き考える練習」が必要になるとしている。特に、問題の読解力を身に付けるために情報分野に関する知識を習得することと、その知識を模擬試験などで整理する機会をつくることが重要と見ている。

やる気スイッチグループでは、プログラミング教育HALLOのほか、中学3年生から高校3年生を対象としたスクールIE「情報Ⅰコース」を提供しており、映像授業と演習問題を組み合わせた学習が可能だ。スクールIEは、生徒一人ひとりに合わせたオーダーメイドの個別指導塾で、2024年2月末時点で1,200以上の教室を全国に展開しているという。