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日光市が「教育旅行メタバースサービス」を提供開始

修学旅行などの事前学習を想定。NI+Cが構築

日光市は、「日光市教育旅行メタバース「日光の 学び旅かな メタバース」」の提供を3月18日に開始した。

教育旅行(修学旅行や移動教室等の教育上の目的で実施される宿泊を伴う旅行)で日光市を訪れる、児童や生徒、教職員向けに、事前学習として利用可能なメタバース空間として整備した。修学旅行等で訪れる前に、事前学習の一つの教材として活用してもらうことを想定している。

市が持つ豊かな自然環境や歴史的遺産を、小中学生向けの教育コンテンツとしてメタバース上で提供する。メタバースにより、臨場感と双方向性を兼ね備えた学習体験が可能となる。

メタバースは6つのルームからなっており、見たいルームを選択できる。エントランスルームから、ほかの5つの各ルームに行く。

「日光の社寺」ルームでは、世界遺産「日光の社寺」やグリーンスローモビリティを体験できる。

奥日光ルームでは、中禅寺湖や華厳滝など、奥日光の自然を学べる。また、足尾ルームでは、足尾銅山の坑道内を体験できる。

そのほか、日光の食や伝統工芸、アクティビティについて学ぶ、アクティビティ・食・伝統工芸ルームや、講義室として使う講義室ルームがある。

このメタバースは、NTTグループの日本情報通信株式会社(NI+C)が、2023年9月に日光市から「日光市教育旅行メタバース環境構築およびコンテンツ制作業務」を受託し、同じくNTTグループの株式会社NTTコノキューが提供する仮想空間プラットフォーム「DOOR」を使って構築した。

「DOOR」は、PC・スマホのブラウザや、VRゴーグルからアクセスできる。イベント開催やコンテンツ展示など、バーチャル空間での様々な活動をサポートし、法人や個人を問わず、多岐にわたる業界で利用できるという。