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DNP、「みどころキューブ」を岡山市立小学校の図画工作授業で活用

岡山市立オリエント美術館の収蔵品を用いた授業を実施

「みどころキューブ」を使った授業風景と画面イメージ

 大日本印刷株式会社(以下、DNP)は、アート作品や文化財の新しい鑑賞体験を提供するDNPコンテンツインタラクティブシステム「みどころキューブ
」を岡山市教育委員会に提供し、小学校の図画工作授業で活用することを発表した。2024年度内に岡山市内85校の小学校での利用を進めながら、学校での利用における実施効果について検証していく。

昨今、博物館法改正を背景に、全国の自治体や美術館・博物館などが多様な収蔵品・資料のデジタルアーカイブ化とその利活用を推進している中で、学校教育における利活用も重要なテーマとなっている。DNPでは、教育現場におけるICT教材のニーズの高まりを受け、2023年1月に、「みどころキューブ」を使用する実証実験
を行ってきた。

「みどころキューブ」は、アート作品や文化財を、キューブ(立方体)状のインターフェースを通して、テーマや関係性等の多様な視点で利用者が鑑賞できる新しいビューア。岡山市内の小学校では、図画工作の授業の学習ツールとして岡山市立オリエント美術館の主な収蔵品50点の情報を「みどころキューブ」に格納。作品の詳しい解説を閲覧するほか、解説欄で文様の拡大画像を観たり、「I.B.MUSEUM SaaS」の個別ページで詳しい情報を閲覧できる。

「みどころキューブ」の画面イメージ

授業では、児童が「みどころキューブ」で各収蔵品の文様・形・色・美しさ等に触れることで、収蔵品の見方や感じ方、考え方などを深めるとともに、他の収蔵品への興味をもつようになり、「美術館で実物を観たい」という意欲や行動につなげていくことを学習の目的としている。

DNPは、「みどころキューブ」により、デジタルアーカイブ化した地域の文化財や資料の情報を活用し、博物館・図書館・文書館などの施設と教育機関の連携を促進していく。