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マイクラ、ネットの安全な使い方を学ぶワールド「CyberSafe: Good Game」配信開始

ゲーム内で、オンライン上で起こり得る問題を経験しガイドブックを作る

マイクロソフトは「マインクラフト」の教育版「Minecraft Education」において、インターネットを安全に使う方法を学ぶ新しい体験型ワールド「CyberSafe: Good Game(サイバーセーフ:グッドゲーム)」の配信を開始した。

オンラインの安全性とサイバーセキュリティについて学べる「CyberSafeシリーズ」(紹介ページは英語だが、ゲーム内は日本語にローカライズ済み)の3作目にあたる。2024年2月6日に開催された、インターネット使用の安全に関する国際的なキャンペーン「セーファーインターネットデー」と合わせて登場した。

「Minecraft Education」のユーザーは、ゲーム内のレッスンライブラリに「CyberSafe: Good Game」がある。「Minecraft」(Baedrock版)のプレイヤーは、Minecraft Marketplaceにて無料で入手できる。

「CyberSafe: Good Game」は、ストーリー仕立てのアドベンチャー。仲間の1人がオンライン上でのいじめにあったことから、楽しいゲーム体験のためのガイドブック「Good Game Guide」を仲間で作成するという設定だ。

「CyberSafe: Good Game」内でゲームをプレイする中で、オンライン空間でのいじめ、ゲーム内チャットによる過度のいやがらせ、不適切なスクリーンネームや言葉遣いなど、オンライン空間で経験するかもしれない問題に直面する。

各シナリオでは、適切なツールを使って問題に対処するチャンスが用意されており、プレイヤーは「無視」、「修正」、「ミュート」、「報告」のいずれかを選択して、問題を解決していく。各チャレンジの後、プレイヤーは経験したことを振り返り、「Good Game Guide」に記入する。そして冒険の終わりには、このガイドブックを今後のオンライン ゲーム体験における行動規範として使用できるようになるというものだ。

これを通じて、オンライン上においても責任感と敬意、優しさ、思いやりをもって他者と接することを強調。このゲームを体験することで、効果的なツールや戦略をオンライン空間に適用することができ、適切な対応を練習する機会となり、その使用を正常化して共感と責任あるデジタル行動が学べる。

なおマイクロソフトは、今年もセーファーインターネットデーに合わせて「グローバル オンラインの安全性アンケートの結果」を公表している。この調査では、生成AIの技術の利用が増えることで、その盛り上がりとともに、青少年が両親にオンライン上のリスクについて話す機会をもたらしていることを明らかにしている。