東横イン、マインクラフトを社員研修に活用、仮想空間で「コンセプトホテルの企画・建設」

　株式会社CA Tech Kidsは、株式会社東横インの社員研修の企画監修・運営に参画し、マインクラフトを活用した研修を2024年1月に実施すると発表した。マインクラフトの仮想空間で「コンセプトホテルの企画・建設」等の課題に取り組み、プログラミングの要素も盛り込んだものになるという。

　研修は2024年1月10日から12日まで行われ、ビジネスホテルチェーン「東横INN」でホテル業務にあたる社員280名が参加する。ビジネススキルとコミュニケーションの研修としており、マインクラフトの仮想空間においてチームで「コンセプトホテルの企画・建設」等の課題に取り組み、そのなかでコンセプトメイキング、タスク管理、チームワークとマネジメントなどを学んでいく。

　チームで議論しながら進めることで、積極的・能動的な参加を促すほか、受講社員同士の活発なコミュニケーションや、通常業務では見えにくい才能の発見にも期待。さらに、研修には一部プログラミングの要素も盛り込まれており、「分解」、「抽象化」、「組み合わせ」といったいわゆる「プログラミング的思考」の能力の養成も狙うという。

株式会社東横イン 代表取締役社長 黒田麻衣子氏

　今回、東横インがCA Tech Kidsに研修を依頼した理由として、東横イン代表取締役社長の黒田麻衣子氏が、小学校のプログラミング教育の記事を目にしたことから。小学6年生の課題が「家族の困りごとを解決するアプリの制作」だったことに衝撃を受けて、その小学校と一緒に教育プログラムを作ったCA Tech Kidsに興味を持ち、今回の研修が実現した。

　また、CA Tech Kidsは2013年から子供向けプログラミング教育事業を開始、直営教室「Tech Kids School」を運営し、2017年には国内初のマインクラフトを活用したプログラムミング授業を日本マイクロソフト社公認で実施している。また、子供向けだけでなく自治体やビジネスパーソン向け研修も実施、2023年にはChatGPT研修の提供も開始している。