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2022年のVRゴーグル販売台数は48万台、利用率が多いのはオフラインゲーム

MM総研調べ、今後も増えて2027年度は185万台と予測

VRゴーグル販売台数推移・予測

 株式会社MM総研は、VRゴーグルの国内販売台数の推移や予測と利用アンケート調査のまとめを発表した。それによると2022年度のVRゴーグルの国内販売台数は48万台で前年比26.3%増、2016年度比では約10倍に増加しているという。

 MM総研によれば、VRゴーグルが注目されはじめたのは2016年で、多くのメーカーからVRゴーグルが発売されたこともあって「VR元年」とも呼ばれているという。

 また、今後も製品ラインナップの拡充や小型軽量化による低廉化がVRゴーグルの販売台数は増加することが見込まれ、2025年度には100万台を超えて2027年度には185万台になる予測している。

 増加する理由は2023年6月にアップルが「Apple Vision Pro」を2024年に発売すると発表したこともあるほか、日本のメーカーではシャープとパナソニック子会社のShiftallが発売するなど、各社で開発がすすんでいること。

 一方、調査と同時に行ったアンケートでは、VRの認知度は77.8%、VRゴーグルの利用率は10%となっている。VRゴーグルを新規に買いたい人や買い替えをしたい人の合計は22.3%で、VRゴーグルを実際に購入するとなった場合、購入者が重視する点は「価格」が29.1%で最も多かった。

AR・VR・MRの認知度
VRゴーグルの利用・所有状況と購入意向
VRゴーグルの重視点

 また、すでにVRゴーグルを利用している人に聞いた利用用途としては、最も利用時間が長いのは「撮影・配信」で週あたり549分。低い用途は「オフラインゲーム」で週あたり419分。ところが、利用率では見ると「撮影・配信」は45.1%と選択肢のなかでは最も低かった。これについてはMM総研では「VRゴーグルのコアユーザー層の利用が多いためと分析」としている。

VRゴーグルの利用用途・利用時間

 なお、今回の販売台数の推移や予測については、VRゴーグルの定義として、USBやHDMI、Bluetoothなどで通信端末と接続してVR機能を利用するものや、ゴーグルのみでVR機能を利用可能なスタンドアローン型のものとし、スマートフォンなどの画面がある端末を、ゴーグルに差し込んで利用するものは含まないとし、個人市場のみで法人市場は含まない。また、アンケートは2023年7月に15歳から69歳までの男女、プレ調査27543人、本調査1011人に対してWebで行ったものとなる。