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他のテーブルの会話がうっすら聞こえるWeb会議ツール「noiz(ノイズ)」、TENTOがサービス開始

Web会議ツール「noiz(ノイズ)」

株式会社TENTOは、オンラインコミュニケーションツール「noiz(ノイズ)」のサービスを8月から開始した。

noizは、Zoomなどと同様のWeb会議ツールの一つ。Web会議を「テーブル」という小単位に分けることで複数の会話が同時に成り立つようにし、かつ他の会話がうっすら聞こえることで会場全体の雰囲気を感じ取ることができるようにしたのが特徴となっている。

Zoomなど従来のWeb会議ツールでは、ブレイクアウトルーム(小部屋)に入ってしまうとほかの小部屋では何が行なわれているのかがわからず、ほかの小部屋への移動も容易ではないため、限られた人数としかコミュニケーションをとれなかった。

noizはこれらを解消して、もっと参加者同士が簡単にコミュニケーションを取ることができ、「横のつながり」を感じられるようなオンライン授業ツールとして開発された。

特徴は次のとおり。

  • 同時に複数の会話ができる:noizは、従来のWeb会議ツールの弱点だった、「同時に複数の会話ができないこと」を解決することに焦点をあてている。従来のWeb会議ツールで使われていた「ルーム」を「テーブル」という単位に分けることでテーブルごとに独立した会話を行うことができる。テーブルの移動はワンクリックで瞬時に行えるため、会話の切り替えも簡単。
  • 他の会話が聞こえる:noizは、他のテーブルの会話がうっすら聞こえる設計になっている。これにより、場の雰囲気が感じられ、リアル会場と同じような体験を得ることができる。さらに音量の設定ができるため、必要に応じて自分の会話にフォーカスするか全体を広く聴くかを選ぶことができる。
  • 直感的に使える:Zoomなどの従来型のツールと操作のうえで異なるのはテーブルのクリックだけなので、オンラインのコミュニケーションを体験したことがある人ならすぐに使い始めることができる。他の人の共有画面もクリックで自由に拡大できるなど、ユーザーが思ったことをそのままに実現できる。

そのほか、複数人で同時に画面共有できる機能や、管理者ユーザーが自分の姿を隠してテーブルを回ることができる「閲覧モード」、すべてのテーブルに向けて発信する「メガホン」、管理者ユーザーしか入れないようテーブルをロックする機能なども持っている。

なおnoizは、同社のプログラミングスクールにおいてコロナ禍のオンライン対応のために生まれ、そこで使われてきた。今回はそのnoizを一般向けサービスとして提供開始するものとなる。

プランは「スポットnoiz」と「サブスクリプション」の2とおり。スポットnoizは、時間あたりで課金するサービスで、リアルの貸し会議室のように気軽に使える。料金は2000円/時間で、最大100人程度(推奨50人)。

またサブスクリプションは、ルームを専有するプラン。料金は問い合わせ。最大100人以上(推奨50人以上)。