ニュース

EduLabグループ、英文テスト自動採点エンジンにGPT-3.5を採用

英文校正サービス「UGUIS」も無料公開

EdTech事業の株式会社EduLabグループは、AIによる英文テスト採点自動化において、OpenAI社の「GPT-3.5」を活用した新たなAI自動採点エンジンの提供を開始すると発表した。

また、この新AI自動採点エンジンによる英文の校正サービス「UGUIS(ウグイス)」を無料公開した。

■開発の背景

EduLabグループでは、2019年よりAIを活用した自動採点技術を開発している。自社のラーニングツールや、他社が提供する英語学習サービス上で使われてきた。

これまでの同社のAI自動採点技術では、「採点の根拠が不明瞭」「問題ごとに学習させ直す必要がある」などの課題が残っていた。こうした課題を解決するため、「ChatGPT」にも搭載されている「GPT-3.5」を活用した新たなAI自動採点エンジンを開発した。

新たなAI自動採点エンジンでは、英語のライティング問題において、文法やスペルミスだけではなく、前後の文脈から適切な表現が使われているかなどもAIが判断する。また、人が採点する際に使用する採点基準をAIの要素に当てはめることにより、例えば「問題文に対して回答のロジックが合っているか」などの加点・減点要素を明確に提示する。

まず自社の語学ラーニングツールに導入し、約95%という高い精度での自動採点を実現しているという。また、今後は「GPT-4」を活用したサービスも継続的に開発するとコメントしている。

■英文校正サービスUGUISも無料公開

またEduLabグループは、新しい自動採点で使われる一部の英文チェック機能を活用した、英文の校正サービス「UGUIS(ウグイス)」を無料公開した。

UGUISでは、英文を打ち込むと、文法やスペルミスを訂正するとともに、AIが前後の文脈から判断し、より適切な表現方法を提案する。「Stamdard」「Simple」「Business」「Romantic」「Funny!」のようにシーンに合った英文を提案することもできる。

たとえばUGUISに次の文を入力した場合、

Hello. We are going to have lunch tomorrow, but I have to go to hospital at the same time. I am busy and I can’t have lunch with you tomorrow. I am very sorry. Can we meet next week?

「Standard」モードで校正した場合は次のような結果となる。

「Business」モードで校正した場合は次のような結果となる。

「Romantic」モードで校正した場合は次のような結果となる。