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中高の教員1000人を対象に「校務システムの導入」に関する調査を実施
業務時間削減のメリットはあるが、使いこなすのが難しい
2023年2月21日 15:03
教務・校務支援システムを提供するシステックITソリューション株式会社は、全国の校務システムを導入している中学・高等学校教員を対象に、「校務システムの導入」に関する調査を実施。調査期間は2023年1月17日から18日まで。1,003人を対象に、校務支援システムを活用するメリットや課題点について、インターネット調査を行った。
9割以上の教員が「業務のシステム化」でメリットを実感
「教員の業務量についてどう思いますか?」という質問に対して、8割以上が「多いと思う」「どちらかというと多いと思う」と回答。校務システムを導入した後も、教員が感じる業務量の負担感は大きいことが伺えた。
また、「業務がシステム化されてよかったと思いますか?」という質問に対しては、9割以上が「とてもよかった」「まあよかった」と回答。その中で、メリットを感じる点について問うと、「作業時間が減った」との回答が最も多く、次いで「アナログ作業が減った」「作業量が減った」という声が挙がった。システムを導入したことで、作業時間が短縮され、ほかの業務を進められるといったメリットのほか、システム化によって教員間での共有がしやすくなったという。
しかし、その一方で「使いこなすのが難しい」「使いたい機能が揃っていない」といった課題を感じているという声も。中には、「慣れるのに時間を費やせないので、結局アナログに戻る人が多い」という意見もあった。
「学校の仕様に合わせたシステム創り」と「迅速なカスタマイズ対応」が大事
上記のような課題感がある中、「新たな校務システムの導入を検討していますか?」という質問に対し、9割以上が「検討している」「よいものがあれば検討したい」と回答。新たな校務システムを導入する際に重視するポイントとして、「学校の仕様に合わせたシステム創りをしてもらえる」と回答した方が最も多く、次いで「運用が変わった際にも迅速なカスタマイズ対応がしてもらえる」「低コストである」という意見が挙がった。
同社は調査結果のまとめとして、非常に多くの教員が校務システムの良さを感じている一方、使いこなす上で課題感があることや、新たなニーズの顕在化を認識。学校の仕様や運用変更に合ったシステムによって、より業務の時短や効率化が図れるとしている。