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みんなのコード、教職課程設置大学向け授業教材「学校教育とテクノロジー」の無償提供を開始

特定非営利活動法人みんなのコードは、教職課程設置大学向け授業教材「学校教育とテクノロジー」の無償提供を開始した。

宮城教育大学とみんなのコードが共同で講座のカリキュラムを策定した。教員を目指して教職課程を履修する大学生対象が対象。情報の科学的理解に必要なコンピュータサイエンスの基礎的内容を学ぶことができる。

大学のカリキュラムとして導入できるよう全15回分のコンテンツを用意している。また、大学のカリキュラムに合わせて、コンテンツを一部利用することも可能。

提供対象として、大学の講義内での使用を想定した、主に教員を目指す学生対象のカリキュラム。申し込みにより無償で提供できる。また、教育委員会等からの申し込みにより、現職の先生方への研修にも利用できる。

全15回分のコンテンツ

提供する教材資料は次のとおり

  • 15回分のオンデマンド動画
  • 15回分の授業スライド
  • 各回ごとに必要な確認テスト/解答例
15回分の授業スライド(例:第5回アナログとデジタル)
各回ごとに必要な確認テスト/解答例

背景としては、小学校でのプログラミング教育が必須化など、学校現場での情報活用能力の重要性がますます高まっていることがある。そのため、「コンピュータはどのようなものであるか」について、教員や教員を志望する学生たちが理解することが求められる。

みんなのコードでは、「次世代の子供たちを育成する意義を体感してもらう講座を大学で実施することで、情報社会に適応した教員養成が行なわれる足掛かりにしていきたいと考えています」とコメントしている。

2021年度秋学期には、宮城教育大学とみんなのコードが、宮城教育大学附属小学校でコンピュータサイエンス教育を行なった。宮城教育大学教育学部1年生(4クラス、受講者:143名)を対象に全15回の講座を実施。義務教育段階におけるコンピュータサイエンス教育に焦点をあて、将来の学校現場での指導に役立つ実践的な情報教育の講座を提供した。

宮城教育大学での実践から、そこで培った知見を今後多くの大学で利用できるように、授業教材を無償で提供することとにしたという。