こどもとIT BookLab
図画工作の教科書発、絵本『すきまちゃんのすきなすきま』で子供の「やりたい」を形に
2026年5月26日 08:30
株式会社学研ホールディングスのグループ会社である株式会社Gakkenは、小学校1年生の図画工作の教科書に掲載されている人気題材を基にした絵本『すきまちゃんのすきなすきま』を増刷したことを2026年5月21日に発表した。
物語に登場するのは、すきまテープの体とモールの手足を持つ小さなキャラクター「すきまちゃん」。日常の中にある小さな隙間に、自分で作った「すきまちゃん」を置いてみることで、ただの隙間が意味のある特別な場所に見えてくる体験を提供する。読むだけでなく、作る・探す・見立てるという体験につながる点が特徴だ。
同書は、題材を考案した南 育子氏の監修を受け、小学校への取材を重ねて制作された。同社は、保育現場での活用例として、レイモンド下高井戸保育園(東京都杉並区)の実践を紹介している。
同園では、保育者が近隣の小学校で行われていた「すきまちゃん」の題材を見て、保育園に取り入れた。最初は大人が主導する形だったが、現在は子供が「もっとこうしたい」「こんな場所にも住めるかも」と発想し、遊びを広げる形になっていったという。
子供たちはダンボールやモールで「すきまちゃん」を作り、部屋で一緒に過ごしたり、冒険地図を作ったり、船や飛行機を制作したりしている。船に乗せて遊んだときには、船が沈み、「すきまちゃんがたいへん」と修理や救助を始める場面も。子供たちは接着剤で直したり、病院の船を用意したりしながら、友だち同士で物語を共有していた。
園内のさまざまな隙間に「すきまちゃん」を置き、「ここがおうちかな」「ここなら眠れそう」と考える遊びも行われた。冒険マップには、みかん島やどうぶつ島が描かれ、子供同士で道順や物語を話し合いながら世界を広げている。
同書の編集を担当したGakken コンテンツ戦略室の田中百合氏は、「『すきまちゃん』は完成した遊びを与える題材ではなく、子供たち自身が世界を広げていけるところに魅力がある」とコメント。「同園の実践を見て、子供たちが自分たちで物語を育てながら遊びを発展させている様子にとても感動した」と語っている。
日常の中で見過ごしがちな場所に目を向け、見立てや物語づくりへつなげる絵本として、家庭や学校、保育現場で活用できる内容だ。
書誌情報
書名:すきまちゃんのすきなすきま
著者:南 育子(原作)、山本和子(作)、にしむらゆうき(絵)、日本文教出版株式会社(協力)
発売日:2026年2月16日
定価:1,650円(本体価格1,500円+税10%)
判型:B5判
ページ数:32ページ
ISBN:9784052062629
発行:株式会社Gakken




























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