【連載】EducAItion Times
NotebookLMのスライドが見違える、完成度を上げる実践テク3選
2026年6月19日 08:00
「NotebookLMって、PDFを要約してくれるやつでしょ?」
そう思っている方、かなり損しているかもしれません。2025〜2026年にかけて、GoogleのNotebookLMは、スライド・マインドマップ・動画まで自動生成できる「総合AIスタジオ」へと進化しました。しかも、 基本機能は無料 。Googleアカウントさえあれば今日から使えます。
今回は私が実際に「これは使える!」と感じた活用法を3つご紹介します。
NotebookLMの強みをおさらい
NotebookLMがほかのAIと大きく違う点は、 自分がアップロードした資料だけ を情報源として回答する「グラウンディング」という仕組みにあります。
ChatGPTなどの一般的なAIはインターネット全体の情報をもとに回答を生成しますが、NotebookLMは違います。自分が読み込ませた資料の中だけを参照し、回答には必ず引用元(ページ番号付き)が表示されます。そのため、AIが事実と違う情報を作り上げてしまう「ハルシネーション」が起きにくいのが特徴です。授業の資料・読んだ本・調べた記事など、信頼できる情報を「土台」にして深掘りしたい場面にとても向いています。
画面右側の「 Studio(スタジオ) 」パネルには、スライド・音声・動画・マインドマップなど9種類のアウトプット機能が集まっています。資料を読み込ませるだけで、様々な形のアウトプットに変換してくれます。
① 気に入らないスライドを「1ページだけ」直せる
NotebookLMのスライド自動生成機能は2025年11月に登場しました。資料を読み込ませてボタンを押すだけで、構成からデザインまで整ったプレゼン資料が数分で生成されるとあって、多くの人が注目した機能です。
ただ、登場当初は大きな欠点がありました。「3枚目のスライドの表現だけ直したい」と思っても、部分的な修正ができず、スライド全体をゼロから再生成するしかなかったのです。せっかく良い出来なのに1か所のために全部やり直し——これが地味にストレスでした。
2026年2月のアップデート でこの問題がついに解消されました。修正したいページをクリックして選択し、画面下部のプロンプト欄に日本語で指示を入れると、そのページだけが更新されます。
たとえばこんな指示が使えます。
「この説明を小学生向けにやさしくして」
「タイトルをもっとキャッチーなものに変えて」
「箇条書きを3つ以内にまとめて」
気になるページを選んで指示を出し、更新されたものを確認してまた次のページへ。「直す→確認→また直す」という対話的な仕上げができるようになりました。AIと相談しながら資料を少しずつ育てていく感覚で、個人的にはこれが一番テンションが上がる使い方です。
「1文字訂正したい」「この部分だけ色を変えたい」はCanvaで
1ページずつ修正できるようになって満足していたのですが、もう一つ壁がありました。NotebookLMのスライドはテキストも含めて画像として生成されるため、「誤字を1文字直したい」「この部分だけ文字色を変えたい」といった細かい手直しがまだ難しかったのです。
その「最後の壁」を突破してくれたのが、2026年3月にリリースされたCanvaの「 マジックレイヤー(Magic Layers) 」です。1枚の画像をAIが要素ごとに自動で分解し、テキスト・背景・イラストなどを個別に編集できる状態にしてくれる機能です。手順はシンプルです。
1.NotebookLMのスライドをPDFでダウンロードする
2. Canvaにアップロードして画像を選択
3.スライド上で右クリックし「画像を切り取る」をすると編集可能な画像に変換される
4. スライド上で左クリックをして選択状態にし「編集」→「マジックレイヤー」を選択して数十秒〜数分待つ
5. テキスト・イラスト・背景が個別のレイヤーに分解され、それぞれ移動・編集ができる状態になる
これにより「NotebookLMで内容と構成を作り、Canvaで細部のデザインを整える」という分業フローが完成しました。 作り方に悩む時間がぐっと減り、「何を伝えたいか」という内容や想いに集中できる ようになったと感じています。
② フォーマット画像をソースに追加してデザインを統一する
スライドを生成するたびに「毎回デザインが違う…」「もう少し自分らしい雰囲気にしたい」という声をよく聞きます。そこで私がおすすめしているのが、 使いたいデザインのフォーマット画像をあらかじめソースとして登録しておく 方法です。
仕組みはシンプルで、「こういうデザインで作って」と伝える代わりに、参考にしてほしいデザイン画像をAIに見せてしまう、というアプローチです。
具体的には、表紙・目次・見出し・内容の4種類のフォーマット画像をPNGで用意し、「スライドフォーマット(表紙).png」「スライドフォーマット(内容).png」のようにわかりやすい名前をつけて NotebookLMのソースに追加します。
あとはスライド生成時のプロンプトに、どのフォーマットをどのページに使うかを一言添えるだけです。
ソースに追加したスライドフォーマット画像を活用して
スライドを作成してください。
・表紙 → スライドフォーマット(表紙).png
・目次 → スライドフォーマット(目次).png
・各章の見出し → スライドフォーマット(見出し).png
・本文ページ → スライドフォーマット(内容).png
クラスカラーや学校・チームのロゴを入れたフォーマットを一度作っておけば、全く同じフォーマットにはなりませんが、発表のたびに同じデザインで揃います。「うちのチームらしいスライド」が毎回再現できるのは地味ながら嬉しいポイントです。
③ Deep Researchで、調べ物をAIに丸ごと任せる
手元に資料がないときに特に重宝しているのが「 Deep Research(ディープリサーチ) 」です。2025年11月に追加されたこの機能、調べたいテーマを入力するだけでAIが数百のウェブサイトを自律的に調査し、引用付きのレポートとしてまとめてくれます。
モードは2種類から選べます。
| モード | Fast Research | Deep Research |
| 所要時間 | 約3分 | 10〜15分 |
| 向いている場面 | まず全体像をざっくりつかみたいとき | 引用付きの詳しいレポートが欲しいとき |
調査が完了するとAIが収集したウェブサイトの一覧が表示されます。ここで内容を確認し、信頼できそうなものだけにチェックを入れてノートブックにインポートする流れです。無料版は 月10回 まで利用できます。
子供の自由研究では特に出番が多いです。「気になるテーマ」を入力してDeep Researchで資料を集め、そこからスライドで発表資料を作る。調べる・まとめる・発表するという一連の流れが、NotebookLMひとつで完結します。
まとめ:「どうやって作るか」より「何を伝えたいか」に集中できる
今回ご紹介した3つの活用法を組み合わせると、こんなフローが実現します。
Deep Researchでテーマを調査
↓
フォーマット指定でデザイン統一しながらスライド生成
↓
1ページずつ修正で内容を仕上げ
↓
Canvaマジックレイヤーで細部のデザインを整えて完成
以前は「どうやってきれいな資料を作るか」という作業面に時間と頭を使いがちでした。でも今は、ツールがそこをどんどん引き受けてくれるようになっています。だからこそ、子供も大人も「何を伝えたいか」「どんな想いを届けたいか」という本質的な部分に集中できる環境が整ってきたと感じています。まだ試していない方は、ぜひ今日、Googleアカウントでログインしてみてください。
なお、基本的なNotebookLMの操作は、下記の記事をご覧ください。
教育や育児に役立つ生成AIの情報や活用方法をお届けするお勧め連載!過去の好評記事もあわせてチェックしてみてください。
▶ バックナンバーはこちらから














































![タッチペンで音が聞ける!はじめてずかん1000 英語つき ([バラエティ]) 製品画像:5位](https://m.media-amazon.com/images/I/611xdkoqG7L._SL160_.jpg)














