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写真で自分の歩みを振り返る、夢ふぉとが「教えない授業」を実施

株式会社夢ふぉとが、一般社団法人HASSYADAI socialと連携し、高校生300人に「教えない授業」を実施(出典:株式会社夢ふぉと、以下同じく)

株式会社夢ふぉとは、一般社団法人HASSYADAI socialと連携し、思い出の写真から自分の歩みを振り返る「アルバムセラピー」を利用した「教えない」授業を2026年6月19日と7月15日に私立日星高等学校と東京都立鷺宮高等学校で実施した。

授業は、HASSYADAI socialが高校生に展開するキャリア教育プログラム「お仕事図鑑」の一環として実施したもの。思い出の写真を手がかりに、過去の出来事やそのときの気持ち、関わってくれた人を振り返る内容で、自分が好きだったことや頑張ったこと、大切にしたいものなどを言葉にする。

こども家庭庁が2026年4月に公表した「こども・若者総合調査(令和7年度)」では、15歳から19歳の67.7%が「今の自分が好きだ」に肯定的に回答した一方で、32.2%は否定的に回答した。

夢ふぉととHASSYADAI socialは、自分の歩みを振り返り、自分を支えてきたものを確かめる機会が十分に用意されているとは限らないと考察。社会に出る前に、自分が大切にされてきた記憶や、自分なりに頑張ってきた事実、好きだったことや心が動いた経験を振り返る時間が必要と捉えている。

夢ふぉとは、写真と思い出を使った自己理解の機会として「教えない授業」を定義。授業だけで若者を取り巻く課題が解決するわけではないとしても、「自分はここまで歩いてきた」と思える機会を提供し、自分の経験や周囲との関わりを出会い直す時間をつくることが狙いだ。

授業前後にはアンケートを実施。事前アンケートは297人、事後アンケートは247人が回答した。「自分に自信がある」への肯定回答は35.7%から48.0%、「今の自分のことが好きだ」は44.4%から55.9%となった。「自分はここまで頑張ってきたと思う」は57.6%から67.8%、「これからの人生に希望を感じている」は53.2%から60.7%となり、4項目すべてで事後の割合が事前を上回っている。

授業の実施前後に行ったアンケート結果

アンケートは事前と事後で回答人数が異なり、高校生一人ひとりの変化を追跡した結果ではない。比較対象の非受講群も設定していないため、授業による因果効果や長期的な変化を示すものではなく、日本の中高生全体に一般化できるものでもないとしている。なお、授業全体については85.8%が「満足している」と回答した。

授業後アンケートの自由記述には、以下のような声が寄せられている。

  • 自分は頑張ったことがないと思っていましたが、写真を見て、自分も頑張っていたんだなと知ることができました
  • 家族が今までたくさん愛してくれていた事がわかったし、今もいろんなところで助けてもらっていると感じることができました
  • 自分に自信がなくなったり、自分で下げてしまったり、ネガティブになってきたら、当時の楽しい写真を見返すこと

夢ふぉと代表取締役の林 さゆり氏は、アルバムセラピーを届ける思いとして「大切にされていたと気づくことが、周りへの感謝や、自分を大切に思う気持ちにつながってほしい。その土台の上で、自分が何を好きで、何に心を動かされ、どんな人生を歩みたいのかを考えてほしい」と語っている。

授業を行う株式会社夢ふぉと 代表取締役の林 さゆり氏

夢ふぉとは、アルバムセラピーの取り組みについて、自分に自信を持ちにくい若者や、将来に希望を見いだせずにいる若者にアプローチする1つの可能性として考えている。今後も高校での実践を重ね、中学生や高校生が思い出から自分自身を知り、将来を考える機会につなげていくという。

なお、2026年10月23日には、京都府京都市の洛陽総合高等学校で1年生から3年生の希望者約30人を対象に同様の授業を実施する予定だ。