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闇バイト・特殊詐欺から高校生を守る教材、鹿児島県内約2.7万人に無償配布

鹿児島県内の高校生約2.7万人に『騙されない為の教科書』を無償配布(出典:一般社団法人HASSYADAI social、以下同じく)

一般社団法人HASSYADAI socialは、鹿児島県の県立・市立高等学校と特別支援学校83校の生徒27,314人に、消費者教育教材『騙されない為の教科書』を無償配布すると発表した。鹿児島県教育委員会が同教材を採択したもので、闇バイトや特殊詐欺など、若者を狙った犯罪の被害防止を目的としている。

『騙されない為の教科書』は、若者が闇バイトや特殊詐欺、悪徳商法などのトラブルに巻き込まれることを防ぐため、HASSYADAI socialが制作した教材だ。2023年7月から配布を開始し、全国の高等学校や少年院などを中心に無償提供してきた。

近年、SNSやオンラインゲームの普及に伴い、若年層を狙った詐欺や犯罪の手口が多様化している。HASSYADAI socialは、親の同意なしで契約行為が可能となる成年年齢が18歳に引き下げられたことで、高校生のうちから契約に関する知識や、トラブルを避けるための判断力を身に付けることが重要と指摘している。

HASSYADAI socialはこうした状況を踏まえ、最新の詐欺手口を紹介する新版『騙されない為の教科書』を2025年12月17日から配布。新版では、犯罪への加担を誘う「闇バイト」、オンラインゲームをきっかけとした詐欺や悪徳商法、AIを悪用した「なりすまし詐欺」などを取り上げた。具体的な事例を通じて、犯罪の手口や注意点、被害に遭わないための対処法を学べる。

鹿児島県教育委員会は、SNSやオンラインゲームを通じた詐欺やトラブルの増加を懸念しており、教材に掲載された具体例を通じて、生徒が自分の身を守る知識を身に付けることに期待を寄せている。また、各学校に教材の活用を促す方針だ。

2026年10月7日には、鹿児島県立松陽高等学校で教材の贈呈式が開催された。鹿児島県教育委員会の立ち会いのもと、HASSYADAI socialから教材が贈られた。

鹿児島県立松陽高等学校で行われた贈呈式の様子。左からHASSYADAI socialの鈴木友喬氏、同校生徒会役員

贈呈式では、同校の生徒会長が教材を読んだ感想を述べた。これまで自分には関係がないと考えていた詐欺事件が身近でも発生していることを知り、誰でも被害に遭う可能性があると感じたという。また、「詐欺が疑われる場面では、一人で抱え込まず、周りの人に相談することを心がけたいと思う」などとコメントしている

同教材は、2026年9月時点で累計配布数180万部を突破した。全国47都道府県すべての高等学校で無償配布の実績があり、県内すべての県立高等学校に配布する「全県配布」を実現した自治体は25道府県に達したという。

HASSYADAI socialは、鹿児島県での導入をきっかけに、九州地方をはじめとする全国の自治体や教育委員会との連携を進める。全国約300万人の高校生に教材を届けることを目標に掲げ、消費者教育を通じた被害防止に取り組んでいく考えだ。